暴力で溢れかえる街で再会を目指す男女の運命 台湾ホラー『哭悲/THE SADNESS』7月公開

 台湾のホラー映画『The Sadness(英題)』が、『哭悲/THE SADNESS』の邦題で7月に公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと特報映像が公開された。

 本作が長編初監督となるロブ・ジャバズがメガホンを取った本作は、感染者の凶暴性を助長する謎のウイルスの感染拡大により、暴力で溢れかえる台湾で、再会を果たそうとする男女の運命を描くホラー。

 ホラー映画好きでもあるジャバズ監督は、様々な名作ホラーからインスピレーションを得て、パンデミックを経験した後の世界で目を背けたくなるような暴力が横行するという映画を創り上げた。ジャンル映画の権威であるシッチェス・カタロニア国際映画祭のMidnight X-Treme部門に正式出品されたほか、ファンタジア国際映画祭では初監督作品を対象とするNew Flesh Award for Best First Feature部門で最優秀映画賞を受賞した。

 公開されたティザービジュアルは地獄と化した街を上空から捉えており、あちこちで立ち上る煙と街全体を飲み込む異様な雰囲気に。建物の屋上には不気味な人物が佇んでいるが、その服にこびり付いた大量の血は自身の負傷によるものなのか、あるいは誰かの返り血か。

エクストリーム・ホラー『哭悲/THE SADNESS』特報映像

 特報映像では、怪我を負った女性たちに感染者が迫り来る様子を映し出す。体勢を崩し倒れ込んでしまう女性たちとそれを追い詰めるように現れるスーツ姿の男。男は「やっと見つけたぞ」と難なく人の言葉を発するものの、真っ黒に染まった瞳と大量に付着した血、さらに手に凶器を握っているという異常な様子だ。怯える女性たちをめがけ男が走り出し、狭い通路に狂ったような声が響き渡ったところで映像は突然切れてしまう。彼女たちの運命、この街で何が起こっているのか、そして想像を絶する残虐行為で溢れかえる台湾の行方は……。

■公開情報
『哭悲/THE SADNESS』
7月、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:ロブ・ジャバズ
撮影:バイ・ジエリー
音楽:TZECHAR
出演:レジーナ・レイ、ベラント・チュウ、ジョニー・ワン、アップル・チェン、ラン・ウエイホア
配給:クロックワークス
2021年/台湾/カラー/2:1/5.1ch/100分/中国語/日本語字幕/神部明世/原題:The Sadness/R18+
(c)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://klockworx-v.com/sadness/
公式Twitter:@thesadnessjp

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