『気象庁の人々』で描かれる“社内恋愛あるある” 距離を置いた2カップルの行く末は

『気象庁の人々』が描く“社内恋愛あるある”

 その反面、仕事とプライベートが地続きで分けにくいことが欠点だ。シウは天気のことが気になってハギョンと話をしていると、いつの間にかオム・ドンハン(イ・ソンウク)も加わって会議が始まっていたり、ギジュンはハギョンとの交際当時、彼女に代わりに社内報のコラムを書いてもらったりしていた。また、会社とプライベートでの立場の違いのバランスをとるのも難しい。ハギョンの方が年上で、社会的地位も給料も高い。だが、恋愛においては男性がリードするというイメージも強く、食事を奢りたいと思うこともあるだろうが、プライドが邪魔をしてお金に困っていることを言えないこともある。シウもマンションを借りたがっていたが、最終的にはプライドを捨てて、ハギョンの家に居候することになったのだ。

 さらに、ハギョンとギジュンの破局からわかるように、社内恋愛は別れた後、互いに気まずいだけでなく、周りに知られている仲だと周囲は気を遣うし、社内で話題になることが難点だ。実際、コ・ボンチャン(クォン・ヘヒョ)も2人の破局を知った時に、ハギョンを気遣ってスイスに行くことを提案したり、元恋人2人が口論をしていると職員の野次馬ができていた。ユジンもシウと同棲していたことをギジュンに隠していたため、気象庁で話す時は他人の目を気にしたり、ギジュンにシウと話していたところを目撃されて、焦っていた。

 第12話では、元恋人同士が接近するなか、シウはハギョンに別れを切り出し、ギジュンとユジンもなかなか上手くいっていない様子。職場や自宅でずっと一緒にいた2組のカップルが、ソウルと済州島という遠い距離を置いて離れてみたことで、今どんな気持ちが芽生え、今後関係が変わっていくのだろうか。4人の行く末を見守りたい。

■配信情報
『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(全16話)
Netflixにて、毎週土・日曜に1話ずつ、毎週2話配信
監督:チャ・ヨンフン
脚本:ソン・ヨン
出演:パク・ミニョン、ソン・ガン
写真はJTBC公式サイトより

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