『となりのチカラ』上戸彩、4分にも渡る見事な長台詞 チカラは最大の難問をどう解決?

『となりのチカラ』上戸彩の見事な長台詞 

 「遅ぇよ」から始まる灯のマシンガントークは4分にも渡るロング台詞だ(実際はそこから朝まで続くのでもっと長い)。第6話で達代(映美くらら)を飛び降り自殺から救った際も、「思い出した!」と咳を切ったように話し始める長尺の台詞があったが、今回はそれを上回る量だ。店長を務めるアパレルショップでの悩み、さらにそこにのし掛かる子供たちの世話。今回、灯が家を出て行ったことで露呈してしまっているが、ろくに家事もできないチカラ。はっきり言ってしまえば収入面においても中越家は灯が支えているようなものである。困っている人に寄り添うチカラをリスペクトしながらも、自分を“ヒーロー”だと思い込み危険なことに突っ込んでいく姿を心配する灯。先述した第6話でのシーンが瞬間湯沸かし器のような怒り方だったのに対し、今回チカラとじっくり話し合う灯はゆっくり、ゆっくり加熱されていくヤカンのようだ。それでも沸騰する時はやってくる。悔しくて泣く上戸彩の演技は見事だ。

 朝まで灯の鬱憤を聞き続けたチカラだったが、根本的な問題はいつもの如く解決していない。分かりやすく灯が整理してくれる中越家の問題は以下の通りだ。

1.灯は仕事辞めてもいい? その場合チカラの収入だけでやっていけるか?
2.愛理に怒鳴ったり叩いたりしていい? 修羅場になると思うけどその覚悟は?
3.高太郎は成績酷いから塾に行かせていい? その場合はお金かかるけど大丈夫?

 問題が解決するまでは実家から帰らないと強情な灯。さらに、今回の一件によってチカラは家族のように絆を強めていたマンションの住人からも信頼を失くしてしまっている。チカラは突きつけられた問題をどう解決するのか。

■放送情報
『となりのチカラ』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
出演:松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、長尾謙杜(なにわ男子)、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子
脚本:遊川和彦
演出:遊川和彦ほか
音楽:平井真美子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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