『ザ・バットマン』俳優陣の本気 ロバート・パティンソン「成功しなかったらポルノやる」
3月11日日本公開の『THE BATMANーザ・バットマンー』が3月4日に一足先に公開されるアメリカでは、3月1日(米現地時間)にニューヨークプレミアが開催されるなど、多方面で盛り上がりをみせている。
主人公ブルース・ウェイン/バットマンを演じたロバート・パティンソンは、“バットマン”という大役を務めることにプレッシャーを感じていたようで、プレミアイベントでは「ここに来られて、(重圧から)解放された気分です」とコメントした。そんな、大作映画で主役を務めたパティンソンについて、海外メディアなどでは、以前彼が発言した“とある覚悟”について、改めて注目が集まっている。
パティンソンは以前、The Guardianのインタビューで、さまざまな期待やプレッシャーが襲いかかる中、「自分ほど自分を厳しく批判する人はいません。なので、ほかの人のことを気にする必要はない」と、彼自身が最大の評価者であることを述べ、「もし、『THE BATMANーザ・バットマンー』が成功しなかったら(期待に応えられなかったら)?」という問いに対し、少し考えてから「ポルノをやります。アートハウス・ポルノね」とコメントしていた。
パティンソンの新たなキャリアの道が開かれる可能性に対し、一部のメディア(SNS)やファンの間では、「今週末、誰も『バットマン』を観ないでください」「お願いだから良いレビューを書かないで」など、期待や冗談などを含め、さまざまな声が挙がっている。
しかし、『THE BATMANーザ・バットマンー』は、評価的にも商業的にも大成功をおさめることが予想されており、パティンソンの“新たなキャリア”の道が開かれる可能性は低そうだ。映画評論サイト、Rotten Tometoesで本作が既に高評価を獲得している事実に対し、「ロバート・パティンソンのポルノは見られないのか……」「期待したのに」などの声も挙がっており、映画の成功を素直に喜べず、複雑な心境のファンもいるようだ。
パティンソンは、キャスティングが決まったあと、撮影が開始される1年ほど前から撮影のために準備を積んだり、“バットマンボイス”の追求に何時間も費やしたり、本作に対しさまざまな苦労や努力を積み重ねてきたことをThe Hollywood Reporterへの取材で明かしている。
また一方で、本作の重要な役となる知能犯リドラーを演じたポール・ダノに関しても、彼の本気度が伝わるエピソードが、The Hollywood Reporterのカバーストーリーの中で紹介されている。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)や、『スイス・アーミー・マン』(2016年)など、数々の作品に出演してきたダノは、2018年の『ワイルドライフ』で監督デビューも果たしている。そんな彼は、本作においても自身が納得のいくまでこだわりを貫いたようで、本作のとある1シーンの撮影において、200回近くものテイクを重ね、そのほとんどが、ダノ自らによる要求であったことを、本作を手がけたマット・リーヴス監督が明かし、リーヴス監督は、「彼はとても独創的でクリエイティブです。彼は自分自身にとてもストイックです」とダノを称えている。
また、ダノはリドラーがマスクの上からかけているメガネの選定においても、何百ものメガネを試着するなど、小さなディティールにもこだわっていたそうで、「私は『足元がみえないならば、履き心地が良いものを選ぼう』というタイプではないのです」と、細部まで妥協しない姿勢について述べている。
さらにダノは、「殺人犯は犯罪現場にDNAを残さない」というこだわりのために、ラップに身を包むというアイデアを自ら考案し、撮影に挑んだという。しかし、「私の頭はズキズキと痛みました。丸1日を費やした最初の撮影を終えて帰宅したあと、自分の頭に何が起きているのか怖くなり、ほとんど眠れませんでした。汗と熱と酸素不足のせいで圧縮されたようで、クレイジーな感覚でした」とEntertainment Weekly誌へのインタビューにて苦労を明かしている。
そんなパティンソンやダノの苦労や努力は、どのように作品にあらわれているのか期待が寄せられる『THE BATMANーザ・バットマンー』の日本公開はまもなくだ。
参照
Robert Pattinson Says He’ll Do Porn if His “Batman” Movie Flops||NEWNOWNEXT
Robert Pattinson Said He'd Do 'Art House Porn' Following Batman Release On One Condition|UNILAD
Robert Pattinson Says He Was Asked to Change His Initial Batman Voice: It Was “Absolutely Atrocious”|The Hollywood Reporter
‘The Batman’ Director Says Paul Dano Tried Around 200 Takes to Get Pivotal Riddler Moment Right|Indiewire
Paul Dano on His Terrifying Batman Villain and Why He’s No Longer Scared of Going Hollywood|The Hollywood Reporter
How Paul Dano and Matt Reeves crafted a 'more terrifying' Riddler in The Batman|EW