スターチャンネルが初のオリジナルドラマプロジェクト始動 ドリカムと岡田惠和がタッグ

脚本家・岡田惠和、ドリカム5曲をドラマ化

 BS放送と配信サービスを手がける「スターチャンネル」が新たな取り組みとして、初のオリジナルドラマプロジェクトを始動。2022年初夏にスターチャンネルEXで配信、2022年夏にBS10 スターチャンネルで放送されるオリジナルドラマ『5つの歌詩(うた)』の制作が発表された。

 同企画は、日本を代表するアーティストからコンセプトに合わせて楽曲を選出、“歌詩”の世界観をドラマ化するもの。本企画では聞き手の心の風景を映し出す楽曲を、一流の脚本家をはじめとするスタッフ陣が独自にピックアップし、オリジナルストーリーとして映像化する。

 同プロジェクトの第1弾をDREAMS COME TRUEが飾ることが決定。数ある楽曲の中から、「何度でも」「マスカラまつげ」「空を読む」「TRUE, BABY TRUE.」の4曲と、このドラマ企画のために新たに書き下ろされた「新曲」の計5曲が初映像化される。

 以前からドリカムの楽曲にシンパシーを感じていたという、『ファイトソング』(TBS系)などの脚本家・岡田惠和が、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)や映画『余命10年』の渡邉真子、『早朝始発の殺風景』(WOWOW)や『夢中さ、きみに。』(MBS)の濱田真和と共にチームを組み、中心となって脚本を全監修、岡田自身もオリジナル脚本を執筆した。

コメント

DREAMS COME TRUE 中村正人 吉田美和 


脚本家 岡田惠和先生がスターチャンネルのために書き下ろすオリジナル脚本の種としてDREAMS COME TRUEの全楽曲から4曲選んで下さいました。その選曲自体クセの強い選曲になっていて我々でさえ「へ〜!」と唸るものです。負けじと我々もこのプロジェクトのためにクセの強い楽曲を書き下ろしました。これら計5曲をもとに岡田先生が自由に物語を紡ぎます。従来のように歌をドラマ化するのではない今回のプロジェクトは超レア。まさにアバンギャルド。ほんと興味津々。

岡田惠和(脚本)

【本企画を打診されたときの気持ち】
それはもうとても光栄なことだなと思いました。ドリカムさんには同じ時代を生きてきた仲間のような気持ちがあるし、絶対親和性が高いはずだから、いいプロジェクトになるなと思いました。そして、自分の周辺にたくさんいるドリカムファンの顔が浮かびましたね。その人たちに喜んでもらいたい、そうじゃないと言われないものにしなくてはという妙な緊張感も背負った感じがいたしました。あとお二人に「会えるのかなぁ」とも。

【視聴者へメッセージ】
納得いかないことや、もやもやすることばっかりの世界だけど、ドリカムが、吉田さんと中村さんがいればなんとか生きていける。そう感じて愛している方は多いはず。ドラマも同じように感じていただけるようドリカムさんの曲に寄り添いたいと思っています。楽しんでいただけたらと思います。決して嫌な気持ちにはさせません。

高橋義人 制作プロデューサー(東北新社)

【企画立案の経緯】
2019年の秋。4年に一度開催されるドリカムワンダーランドライブに伺った際に、たまたま隣りにいた親子の会話を耳にしました。不安な様子で、お母さんが娘に「ごめんね。今日は無理やり連れてきちゃって……で、どうだった?」娘さんは「ちゃんと聴いたの初めてだったけど、めっちゃ良かった!!」と。すかさず「でしょー! 美和ちゃんの歌詩がまたサイコーでしょ!!」と一変。ドヤ顔でお母さんが答えていた。おそらくお母さんがドリカムファンで娘さんを無理やり!? 連れてきたのだろう。そして初めて聴いたと言う娘さんと最後は二人笑顔で会場を後にしていきました。私はその親子の姿をみて、とても温かい気持ちになったのと同時に、改めてドリカムさんは多くの世代に愛されているアーティストで、更に、吉田美和さんの歌詩には何か特別な“チカラ”があると確信しました。
今や音楽はデジタル録音され、手軽にどこでも聴ける環境にある。しかし、音楽には聴き手によって様々なストーリーがイメージできる奥深い世界を持っている。詩を自分のことに置き換えて背中を押してもらったり、励まされたり慰められたり……、またその瞬間が大切な思い出になったりもする。このドラマは手軽に音楽が聴ける時代だからこそ、“詩”と言う側面から、ドリカムさんの持つ魅力を届けてみたいと思いました。この企画のキッカケを頂いた親子にも是非観て欲しいです。

【選曲された4曲を選んだ理由】
「明るい」「パワフル」といった印象があるドリカム。ありふれた言葉ではなく、ドリカムだからこそ伝えられる言葉を私たちに届けにきてくれました。実はドリカムは「頑張れ」や「希望」ということは歌っていないそうです。これには私自身も驚きましたが、歌詩に頻出する言葉を見ていくと、これまでのイメージとはまた違いがありました。それは川田十夢さんが独自開発した、歌詩を分析してアーティストの深層を考察する「シンガー・ソング・タグ・クラウド」と言うシステムでドリカムの歌詩8万9566文字を分析したそうです。結果、ドリカムの歌詩で一番多かったのは、「あなた」と言う一語。因みに、松任谷由実さんは「私」、長渕剛さんでは「俺」が一番だったようです。この“あなた”と言う言葉に、それぞれの解釈や存在を聴き手自身があてはめる事で感情移入できているのではないかと思いました。
今回の選曲では、「あなた」と言う存在を身近にいる恋人、家族、友達、大事な人などと言ったジャンル別にして、受け取り側の思うそれぞれの「あなた」を思い浮かべて欲しいと思います。

「何度でも」 きみを呼ぶ声 力にしていくよ 何度も
「TRUE, BABY TRUE.」友達の前で泣きなさい 思い切り 何度でも 泣かせてもらいなさい
「空を読む」 どうして人は空を 見上げるんだろう?
「マスカラまつげ」 朝からがんばった に願った マスカラが滲んだ 涙が溶かすから

【視聴者へメッセージ】
2019年はドリカムデビュー30周年と4年に一度のドリカムワンダーランドが重なるスペシャルイヤーでした。あの日の興奮が今でも蘇ります! 更にそこでたまたま出会った親子の会話。その時この世界観をもっと別の角度から物語で創りたいと考えました。それには、脚本家・岡田惠和しかいない……それが、私たちの出発でもありました。
「ドリカム×岡田惠和×スターチャンネル」このかけ算によって最高の物語をお届けいたします。

■放送・配信情報
『5つの歌詩(うた)』
スターチャンネルEXにて、2022年夏配信
BS10 スターチャンネルにて、2022年夏放送
企画:スターチャンネル
制作:東北新社/MMJ
(c)2022 東北新社
公式サイト:https://www.star-ch.jp/dreamscometrue

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