結木滉星が語る『SUPER RICH』チームの心地よさ 江口のりこの演技から学んだこと
毎週木曜22時からフジテレビ系で放送中の『SUPER RICH』で、古い一軒家から再起をはかるべく、社員全員で奮闘中の「スリースターブックス」。第5話からは、新しい戦力として入社したアルバイトの青年・城戸密がスマートな活躍を見せている。
今回、城戸密役でフジテレビ制作の地上波連続ドラマに初出演している結木滉星に、『SUPER RICH』の現場の空気感などについてインタビュー。ハイスペックな城戸が“どうしてこの会社でアルバイトをしているのか”と疑われている件についても探っていく。
「僕も負けたくない」
ーー名前が“密(ひそか)”とちょっと怪しさもある役柄ですが、どんなイメージで演じていますか?
結木滉星(以下、結木):城戸は真面目でハイスペックですが、「こんなバイトくんがいたらいいな」と親近感を持ってもらえるように意識して演じています。スリースターブックスのみんなからすぐに信頼を得られるようなポジションだったので、そこは距離感を大切にしました。かしこまらずに、いい意味で柔らかさが出たらいいなとも思っていて。僕だけ途中参加だったので、後から現場で仲間入りしたことで自然と初々しさもありながら、輪の中に入れた気がします。
ーー出演発表時に「(スタジオ)セットに頭を打ってしまった」とコメントされていましたが……。
結木:僕が書類を宮村さん(町田啓太)に渡しに行くシーンで、ちょっと小走りで行ったときに、上が全く見えてなくて。町田(啓太)くんの顔しか見えてなかったので、おでこをバンってぶつけてしまったんです。その直後に僕が台詞を話すシーンがあったんですが、痛々しい言い回しになっちゃって(笑)。そこを拾ってくれたので、僕自身も和んだし、良い雰囲気だなと感じました。
ーー2回目はぶつけていないですか?(笑)
結木:もうぶつけないです。城戸はハイスペックなので、もうないですね(笑)。
ーー共演者の方々とは積極的にお話していますか?
結木:途中参加だったこともあり「馴染めるかな?」と思っていたんですけど、皆さんの方から声をかけてくださるのですごく助かりました。長台詞のシーンの後も江口(のりこ)さんに「もう気抜けてるでしょ」とイジってもらって(笑)。ホッとするというか、本当にいい空気感の現場だし、皆さん気さくで良い方なので感謝してます。
ーー今までは視聴者目線で『SUPER RICH』を観られていたと思うのですが、外からと中から両方の視点で、どんな面白さを感じますか?
結木:原作がある作品ももちろん面白いですけど、オリジナルのドラマは今後の展開が全く読めないというのが面白いなと思っていて、今回、僕が入ることによってどうなっていくんだろうっていうワクワク感がありました。演じていても、原作ものだとある程度、原作のイメージに沿って気をつけたり守らないといけない部分があるんですが、オリジナルはその要素がないので、自分次第で色々できるところが好きです。
ーー共演者の方とのやりとりで刺激になったことはありましたか?
結木:お芝居の掛け合いをしている時間はすごく幸せでした。僕の台詞がないシーンも、皆さんのお芝居を間近で見させていただくことが多くて、「そういう言い方にしたんだ」とか「そういうアプローチで考えていたんだ」と、僕だったら思いつかなかったプランが多くて、勉強になりました。
ーー初共演の優役の赤楚衛二さん、町田さんの印象はどうですか?
結木:赤楚くんは、僕が『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日系)をやっていたときに、『仮面ライダービルド』に出演していて、お互いヒーローをやっているときが同時期で。半年だけ被っていたので、そのときによくお会いしていたんです。共演は今回が初めてだったんですけど、「あのときああだったよね」とか思い出話で盛り上がりしました。町田くんの第一印象は、スタイルが良くて、大きいなと思いましたね。ミーハーな感じになっちゃいますが、テレビで見るよりやっぱりカッコいいです(笑)。
ーー赤楚さんについては、同世代の俳優として意識するところはありますか?
結木:活躍ぶりを見ていて、すごく刺激になります。赤楚くんは笑顔が素敵な俳優さんだし、持ち合わせている柔らかい雰囲気も素敵だなと。僕も負けたくないなと強く思うし、僕も1つ武器を見つけて勝負していきたいなと思います。
ーー今、自分で武器にしたいと思っていることはありますか?
結木:声に特徴があるので、この声を活かして色々できるのかなと思っています。あとは体を動かすのが好きで、個人的に運動神経はいい方かなと思っているので、そういうのも役とかに繋げられたらいいですね。