【ネタバレあり】『エターナルズ』ポストクレジットシーンの意味を原作から解説
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『エターナルズ』は期待以上の素晴らしい作品でした! 僕はセルシの大ファンになり、いま原宿でやっているホットトイズさんのイベントに駆けつけ、セルシのフィギュアを買ってしまいました。さて今回は公開から1週間経ったので『エターナルズ』のポストクレジットシーン(恒例のおまけシーン)について解説します。したがってネタバレあり、『エターナルズ』を観た人限定の内容です。
※以下、『エターナルズ』のネタバレが含まれています。
今回、ポストクレジットシーンは2つあります。1つめはエンドクレジットの途中で挿入されます。なんとワン・ダイレクションのメンバーでもあるハリー・スタイルズが“宇宙王子”みたいな感じでエターナルズの前に出現! しかも奇妙な子分を連れて。
ハリーが演じるのはエロス、またの名をスターフォックス。連れの名はピップと言います。ピップが語る通り、エロスはサノスの弟でタイタン星の出身。ブラック・ロジャーなる強敵を倒した勇者です。コミックにおいても、今回のピップの口上通りの人物でエターナルズの一人(ということはサノスもエターナルズというわけですね。ところがコミックではサノスにはディヴィアンツの特長が出てあのような怪人になったと説明されます)。
映画と違うのは、本来スターフォックスというのは彼がアベンジャーズのメンバーだった時のヒーロー名です。なのでアベンジャーズになる前にこの名を使っているのはMCUオリジナル設定。空を飛べたり怪力の持ち主ですが、エロスのユニークなパワーは相手の(特に女性の)感情を操ることができることでしょうか。今回エロス/スターフォックスが本作で紹介されたということは、新たなるアベンジャーズのメンバー候補が現れた、ともいえるのです。しかしこのエロス、コミックではもう一つ印象的なエピソードがあってシーハルク(ハルクの従妹)の心を操り、それが大トラブルになるんですね。だからいま制作中の『シーハルク』のドラマともリンクするかもしれません。
さて、ピップの方ですが、コミックではこのキャラは後にアダム・ウォーロックというスーパー人造人間の相棒になります。アダムは次の『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』第3弾に登場予定(演じるのはウィル・ポールター)。つまりこのシーンは将来のアベンジャーズ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に関係するキャラが一気に紹介されたわけです。
なお、ピップの声を演じているパットン・オズワルトはピクサーの『レミーのおいしいレストラン』でねずみのレミーを演じている方です。