『ボイスII』重藤班長復活は何を意味する? 未だ明らかになっていない謎の数々を考察

『ボイスII』残された謎の数々を考察

 次回予告を見る限り、重藤は樋口や橘が標的ではなく、他の男を追いつめているようで、「ここがお前の墓場だ」と銃を向けている人物は、過去の恨みを持った人間のようにも感じる。ただ久遠の目的は橘が止めに来ることだろう。公式サイトの次回あらすじによると、石川を撃ったのが重藤で、久遠は重藤に殺人を犯させることで、橘を絶望の淵へ突き落とそうとしていたとなっている。樋口に対しては、母親と引き離された恨みから親子の絆を壊そうとしているが、橘に対しては、「愛すべき人を撃ってまで正義を貫くのか?」という選択を迫ることを、久遠が楽しんでいるように見える。恋人との関係を壊そうとするのは、橘によって母親か久遠自身の恋を引き裂かれた過去があるのかもしれない。ただ見方を変えれば、久遠から橘を守りたいがために、重藤はあえて久遠の手先になっているという考え方もできるが、果たして。

 また、引き続き怪しいのが、石川が撃たれる場面で見当たらなかった重藤通孝と行動をともにする片桐(中川大輔)。石川が逃亡したことについて、ECUのメンバーを挑発したり、本部長へのスパイ活動をしている通達者候補の1人で、本当に石川を撃ったのは片桐の可能性もある。「万が一の場合は拳銃使用も許可する」と指示があったので、撃っても言い訳ができるから嫌らしい。ただ、ミスリード要員の説も濃厚。それ以上に、ECU捜査員の足立(遠藤雄弥)がさりげなく目立ってきているように思うのは私だけだろうか。遠藤雄弥は犯人役が多い役者なだけに気になるところ。

 予告で重藤が「ここがお前の墓場だ」と銃を構えた相手とは、そして樋口が「お前だったか」と言った相手は誰なのか。9月11日の放送が待ち遠しい。

■放送情報
『ボイスII 110緊急指令室』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演:唐沢寿明、真木よう子、増田貴久、宮本茉由、中川大輔、藤間爽子
原作: Based on the series “Voice”,produced and distributed
by Studio Dragon Corporation and CJ ENM Co., Ltd,and written by Jinwon Ma.
脚本:浜田秀哉
音楽:ゲイリー芦屋
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、能勢荘志、戸倉亮爾 (日テレアックスオン)
演出:大谷太郎、久保田充、西村了(日テレアックスオン)、茂山佳則(日テレアックスオン)
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/voice2/
公式Twitter:@voice_ntv
公式Instagram:@voice.ntv

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