生きている人間がオークションに出品される衝撃シーンも 『皮膚を売った男』本予告公開
11月12日公開の映画『皮膚を売った男』の本予告が公開された。
第77回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で男優賞を受賞、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にもチュニジア代表としてノミネートされた本作は、“自由と愛”を求めた男の数奇な運命が描かれる物語。
難民のサムは、大金と自由を手に入れる代わりに現代アートの巨匠からあるオファーを受ける。それは背中にタトゥーを施し彼自身が“アート作品”になることだった。美術館に展示され、世界を自由に行き来できるようになったサムは国境を越え離れ離れになっていた恋人に会いに行くが……。
本作でヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門男優賞を受賞したヤヤ・マヘイニが出演するほか、『007 スペクター』『オン・ザ・ミルキー・ロード』のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウらが脇を固める。『Beauty and the Dogs(映画)』でカンヌ国際映画祭ある視点部門音響賞を受賞したカウテール・ベン・ハニアが監督を務めた。
公開された本予告では、国に帰ることも海外に逃げることもできないシリア難民の主人公サム(ヤヤ・マヘイニ)が、「私があげよう 自由に飛べる絨毯を 背中が欲しい」と摩訶不思議なことを口にする世界的芸術家のジェフリー(ケーン・デ・ボーウ)と出会い、サムが数奇な運命へと誘われる様子が映し出されている。契約書にサインをし、愛する恋人に「ビザ」をもらえることを報告したサムに課せられた契約は、自らがアート作品になることだった。背中一面にタトゥーをほどこし「VISA」を手に入れたサムは、裕福な生活を手に入れさらには恋人と再会も果たし、世界中から注目される。しかし親戚からは罵倒され、生きている人間がオークションに出品されるという衝撃的なシーンも垣間見える。次第に精神的に追い込まれたサムの悲しい表情からは「これが正解だったのか?」と、嘆くような気持ちも。“悪魔”との契約ですべてを手にした男が迎える、誰も予想できない結末が描かれる。
■公開情報
『皮膚を売った男』
11月12日(金)、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:カウテール・ベン・ハニア
出演:ヤヤ・マヘイニ、ディア・リアン、ケーン・デ・ボーウ、モニカ・ベルッチ、ヴィム・デルボア
配給:クロックワークス
2020年/104分/チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア/アラビア語、英語、フランス語/英題:The Man Who Sold His Skin/仏題:L'Homme Qui Avait Vendu Sa Peau
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