『ウルトラマントリガー』放送前に復習したい! V6 長野博主演『ティガ』ポイント徹底解説
『ウルトラマントリガー』への期待
かなり大まかではあるが、『ウルトラマンティガ』の魅力を振り返ったところで、最新作『ウルトラマントリガー』へと話を戻そう。トリガーも3000万年前から復活した光の巨人で、マルチタイプ、パワータイプ、スカイタイプと3つのモードを駆使して戦う。シリーズ通した共通敵として、カルミラ、ダーゴン、ヒュドラムという3体の闇の巨人が登場したり、主人公=マナカ・ケンゴが所属する防衛チームはGUTS-SELECTだったり......と、『ティガ』との共通点が多い。しかも、ケンゴは火星で暮らす植物学者という設定で、『ティガ』の続編である『ウルトラマンダイナ』でダイゴが成し遂げていた夢を継いでいる。ゴルザ、メルバ、ガゾートといった『ティガ』の人気怪獣も再登場するとのことで、やはり今一度『ティガ』を見直しておいて損はなさそうだ。
とはいえ、トリガーの変身アイテム=GUTSスパークレンスが、防衛チームのアイテムをカスタマイズしたものである点は『ウルトラマンX』に似ているし、GUTSハイパーキーを入れ替えてタイプチェンジする辺りもニュージェネレーション・シリーズを踏襲していることから、近年ウルトラマンを見始めたばかりの人にも、馴染みやすい作風になっていることは間違いない。
55周年のウルトラマンシリーズを振り返った時に、あまりにも特別だった作品『ウルトラマンティガ』。それはウルトラマンの在り方を再構築し、時代の空気をシリアスに反映させながら、人間が生きる意味を問うた“ヒューマンドラマ”であったからだ。その設定を受け継いだ新たなヒーロー=ウルトラマントリガーは、今の時代に何を問うのであろうか。主人公=マナカ・ケンゴを演じる寺坂頼我も「『トリガー』は『ティガ』を受け継いでいるところもあるけれど、まったく新しい作品です」(※1)と語り、メイン監督の坂本浩一も「当時、とても反響の大きかった『ティガ』の素晴らしさを今の時代に蘇らせ、さらにまたウルトラマンの普遍的な魅力を描く」「リメイクやリブートではない」(※2)と語るように、『ウルトラマントリガー』にしかない魅力で、きっと現代に新しいメッセージを届けてくれるはず。
現実では先の見えない日々が続く2021年だが、そんな時こそ新世代のヒーローが切り拓く未来に期待したい。『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』、大いに楽しみだ。
<参照>
※1:みんなが誰かの光になれる!マナカ ケンゴ役 寺坂頼我インタビュー | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!
※2:『ウルトラマントリガー』特別インタビュー 第1回:坂本浩一監督|TSUBURAYA IMAGINATION
■放送情報
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』
テレビ東京系にて、7月10日(土)スタート 毎週土曜午前9:00~9:30放送
出演:寺坂頼我、豊田ルナ、金子隼也、水野直、春川芽生、高木勝也、細貝圭、宅麻伸ほか
声の出演:M・A・O、上坂すみれ、真木駿一、高橋良輔
メイン監督:坂本浩一
シリーズ構成:ハヤシナオキ、足木淳一郎
監督:武居正能、田口清隆、辻本貴則(「辻」のしんにょうは点一つ)、越知靖、内田直之
脚本: 根元歳三、小柳啓伍、林壮太郎、植竹須美男、継田淳
音楽:坂部剛
製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通
(c)円谷プロ (c)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
番組公式サイト:http://ani.tv/ultraman_trigger/
作品公式サイト:https://m-78.jp/trigger/
作品公式Twitter:https://twitter.com/ultraman_series/