金子大地×石川瑠華が考える自分と相手 『猿楽町で会いましょう』はどの世代も共感できる?

金子大地×石川瑠華が猿楽町で考えたこと

人からどう思われるか

ーー石川さんは、ユカを演じる上で「人からどう思われるかを根底に考えていた」とおっしゃってましたが、実際にご自身は人からどう思われるかを考えたりしますか?

石川:最初は考えます。でも、人からどう思われるかというよりも、自分が興味を持った人には、「どういう人なんだろう」と思う方が多いです。どう思われているかは第二に気になることで。相手が本当に楽しいと思ってるか、そういうことが心配になります。

ーー金子さんは考えますか?

金子:考えますし、こういう人でいたいというのはあるかもしれないですね。本当にちょっとしたことなんですけど、僕自身、ネガティブなところもあるので、常に明るく、ポジティブでいたいなと。そうありたいから考えるというくらいで、そこまで気にしないですね。

ーー劇中、ユカから「特別な瞬間とか、特別会った人って忘れるからそんなの意味あるのか」という問いかけがありますが、このときの気持ちはどう読み取りましたか?

石川:きっとユカは誰かの特別な人とか、瞬間になりたかったんだろうなと思いました。自分が根底にすごく思っていたことを無意識的に否定して言うことって、みんなあるよなって。

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ーーそういう特別な瞬間とか、人とか、忘れたとしてもいいなと思いますか?

石川:それを人に強要するのが好きではないので、もし相手がそう言ってくれたなら嬉しい、くらいです。「私との思い出を特別にしてね」とかは思わないですね。でも人はみんな「この人にとって特別でありたい」と願っているんじゃないですかね?

金子:ユカの「特別な瞬間とか、特別会った人って忘れるから」というのは僕はあまり理解できないですね。特別な瞬間とか特別な人は忘れないので、僕には分からなかったです。

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ーー本作は去年、公開延期になって、今年6月にようやく公開になりましたが、お二人にとって映画とはどんなものなのかを教えてください。

石川:映画って、私の中で本当だと信じられるものだなと思います。作り物ですけど、作り物じゃない瞬間があるというか、何か可能性があるものだなって。それと、自分が出演する映画に対しては、私は唯一自分が誰かと繋がれるかもしれない道だと思っているので、この作品を通して、たくさんの人と繋がれたらいいなと思います。

金子:この作品に対する思い入れが強かったので、まず無事に公開されてよかったと思っています。2年前の東京や世界の姿が切り取られているので、2年でこんなにもガラッと世の中が変わったんだということが、映画を通してすごく分かる作品にもなっているので、そこも感じてもらえたら嬉しいです。

■公開情報
『猿楽町で会いましょう』
WHITE CINE QUINTOほかにて全国順次公開中
出演:金子大地、石川瑠華、柳俊太郎、小西桜子、長友郁真、大窪人衛、呉城久美、岩瀬亮、前野健太
監督:児山隆
脚本:児山隆、渋谷悠
製作:長坂信人
エグゼクティブプロデューサー:神康幸
プロデューサー:利光佐和子
写真:草野庸子
後援:ドリームインキュベータ
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド  
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
カラー/シネスコ/122分
(c)2019オフィスクレッシェンド
公式サイト:sarugakuchode.com
公式Twitter:@colorless_movie

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※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
7月3日(土)

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