『崩壊を加速させよ』の“加速”の真意とは 宮台真司×荘子itの対談アーカイブが公開中

『崩壊を加速させよ』の“加速”の真意とは 宮台真司×荘子itの対談アーカイブが公開中

 社会学者・宮台真司の映画批評集『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』の刊行を記念した、宮台真司とHip HopクルーDos Monosのトラックメイカー/ラッパーである荘子itのトークイベントが5月29日に行われた。本イベントのアーカイブが、リアルサウンド映画部YouTubeにて現在無料で公開されている。

宮台真司×荘子it 『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』刊行記念トークイベント

 『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』は、宮台真司がリアルサウンド映画部にて連載中の「宮台真司の月刊映画時評」などに掲載した映画評に大幅な加筆・再構成を行い、まったく新しい評論集として一冊の書籍にまとめたもの。

 『寝ても覚めても』、『万引き家族』、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』、Netflixオリジナルシリーズ『呪怨・呪いの家』など、2011年から2020年に公開・配信された作品を中心に取り上げながら、コロナ禍における「社会の自明性の崩壊」を見通す評論集となっている。

 今回が初対面となった宮台と荘子it。1959年と1993年生まれという異なる世代での批評の捉え方から話は始まり、蓮實重彦の映画批評に2人がどのように向き合ってきたかをまずは語り合う。また、荘子itからは『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』を読んでの宮台のクオリアを重視した実存批評、本著での『TENET テネット』対談から当時の宮台のフィールドワークにも通底する“記憶”の重視に関して質問も。

 さらに、話はキリスト教的価値観から、宮台がずっと重視してきたパターン(反復)を取り出すことで意図的に浮かび上がる“軽さ”、加速主義への見解、『進撃の巨人』にまで広がった。

■書籍情報
『崩壊を加速させよ  「社会」が沈んで「世界」が浮上する』
著者:宮台真司
発売中
ISBN 978-4-909852-09-0 C0074
仕様:四六判/424ページ
定価:2,970円(本体2,700円+税)
出版社:株式会社blueprint
blueprint book store:https://blueprintbookstore.com/

■宮台真司
社会学者。映画批評家。東京都立大学教授。近著に『14歳からの社会学』(世界文化社)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)など。Twitter

■荘子it
1993年生。2019年に1st Album『Dos City』で米LAのDeathbomb ArcからデビューしたHip HopクルーDos Monosを率い、全曲のトラックとラップを担当。民族音楽やフリージャズ、哲学やサブカルチャーまで奔放なサンプリングテクニックで現代のビートミュージックへ昇華したスタイルが特徴。様々なアーティストへの楽曲提供に加え、ドラマ、映画の劇伴音楽、エッセイや映画評執筆など、越境的に活動している。
2020年3~4月にかけてアメリカツアーを予定していたが、直前でコロナにより中止。その後、台湾のIT大臣オードリー・タンfeaturing曲等、精力的に楽曲をリリースし、7月24日に2nd Album 『Dos Siki』をリリースした。Twitter

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