『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で“科学的リアリティ”を追求 監督陣がこだわり明かす

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』撮影秘話

 3月20日に公開されるライアン・ゴズリング主演映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』より、監督を務めたフィル・ロード&クリストファー・ミラーのコメントが到着した。

 『レゴ®ムービー』のロードとミラーが監督を務めた本作は、2021年5月の刊行直後にニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストで1位を獲得した、人気作家アンディ・ウィアーによる同名小説(早川書房)をハリウッドで実写映画化したSF大作。滅亡の危機に瀕した地球の運命を託された中学の科学教師グレース(ライアン・ゴズリング)が、宇宙の果てで同じ目的を持つ未知なる生命体と出会い、共に命をかけて故郷を救うミッションに挑む。  

 ロードは本作の制作過程を振り返り、「原作者のアンディと脚本家のドリュー・ゴダードと共に、私たちが本で愛した原作の精神を常に大切にするよう努めました。『カメラワークの邪魔になっても科学的な正確さは尊重すべきだ』と、撮影現場の全員に言い続けたんです」とコメント。同じくウィアー原作の大ヒット作『オデッセイ』のように“原作の魅力である科学的リアリティを追求する”ことにこだわって制作したことを明かす。

 ウィアーによる物語は“徹底的な科学考証”のもと描かれていることが持ち味のひとつ。『オデッセイ』で火星に取り残された主人公が科学の知識をフル活用して水を作りジャガイモを栽培し生き残ったように、本作で描かれるのは、しがない中学教師グレースが片道切符で送り出された宇宙の果てで、小さくて勇敢な生命体ロッキーと共に絶体絶命のミッションを科学の知識で乗り越えていく物語。そんな科学のリアリティを追求し“現実にありえるSFストーリー”として世界中の人々を魅了した原作の魅力を、監督たちは映画でも存分に表現しようと考えていたそうで、ロードは「たとえ撮影が大変になっても、宇宙船の構造や内部はごちゃごちゃして見えるべきなんです。アンディが描いたストーリーを現場の都合で変えるのではなく、それを映像にするために私たちが映画だからこその新しい表現を生み出すことが目標でした」と、映画監督として貫いたこだわりを明かしている。

 そんな監督たちの想いを実現するため、『オデッセイ』で原作者のウィアーとタッグを組んだ脚本家のドリュー・ゴダードが本作にも参加。グレースとロッキーの命がけのミッションを科学理論をもとに緻密に描いたゴダードの脚本について、ミラーは「ドリュー・ゴダードは天才なので、複雑な科学概念を分かりやすく描くのに最高のパートナーでした。科学好きならきっと満足できるでしょうし、科学に戸惑う方も問題なく物語を追えるはずです!」と大絶賛している。

 さらに、『DUNE/砂の惑星』シリーズや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などを手がけたグレイグ・フレイザーが撮影監督を務めており、本作では科学的に正確な描写にこだわるあまり、太陽を模した巨大な回転式照明装置を制作。ミラーは「宇宙船が宇宙空間で回転すると太陽の光が周囲から漏れ入ってくる、という表現をしたかったんですが、宇宙船のセットが30メートル以上あるんです。このセット1つを照らすために他の撮影スタジオからもケーブルを引かないと電力が足らなくて、ケーブルを引く橋のような装置も追加で作りました」と、科学を再現するために大がかりなセットで撮影した裏側を明かした。

■公開情報
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
3月20日(金・祝)全国公開
出演:ライアン・ゴズリング、ザンドラ・ヒュラー
監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー
脚色:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(早川書房刊)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://ProjectHM.movie
公式X(旧Twitter):https://X.com/ProjectHM_movie

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