最強兄貴と自粛中でも異国の地でサバイバル! 『You vs. Wild』にワクワクする
あの兄貴が帰ってきた! ベアこと、ベア・グリルスだ。この名前にピンとくる方は、サバイバル好き。誰だっけ?と思った方は、2019年4月に配信されたNetflixオリジナル『You vs. Wild -究極のサバイバル術-』で我々視聴者の選択した無理難題を苦笑いしながらも引き受けてくれた、あの男と言えばわかるかもしれない。
Netflixならではのインタラクティブコンテンツ
『You vs. Wild -究極のサバイバル術-』は、話題の“インタラクティブコンテンツ”シリーズ。鑑賞者が物語を文字通り“選択”していくという面白さが体験できる作品である。現在、Netflixにはこのインタラクティブコンテンツが計12作存在する。しかしその大半は、『長ぐつをはいたネコ:おとぎ話から脱出せよ!』や『スピリット 自由に駆け抜けて:ライド・アンド・アドベンジャー』にはじまるキッズ向けアニメ作品だ。大人も楽しめそうなのは、世界中の老若男女に愛される人気ゲームから派生した『マインクラフト:ストーリーモード』や、『長ぐつはいたネコ』と同じドリームワークス作品でありながらも、少しターゲット層が広まった『ボス・ベイビー:ベイビー株式会社を救え!』。
そして、完全に大人向けなのが『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』と『アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖』、そして『You vs. Wild』シリーズなのだが、前2作品はドラマの派生作品ということもあり、少しとっつきにくい。『バンダースナッチ』は正直『ブラックミラー』シリーズを観ていなくても楽しめるが、その作品のダークな雰囲気は誰にでも勧められるものかというと、少し違う気もする。
しかし、『You vs. Wild』は違う。これこそ、お子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、お茶の間で家族に友人、誰でも誰とでも楽しめるNetflix最強インタラクティブコンテンツだ!
壮大な自然を冒険できる気持ちよさ×サバイバルのゲーム性
『You vs. Wild -究極のサバイバル術-』の内容は至ってシンプル。ベア・グリルスという一人の探検家が、地球のいろんなところでミッションに挑むのだ。例えばそこはジャングルであったり、スイスはアルプスの雪山だったり、砂漠や鉱山だったり。バラエティーに富んだ場面と映像は、ずっと長い間コロナウィルスのせいで自宅に閉じこもっている私たちを飽きさせない。
彼は毎話ごとに、ある目的を持って行動する。それを無事達成するために、我々は彼が選択肢に迫られる場面で彼を導いていく。……と言っても、絶対こっちを選択した方が正解だとわかっていても、もう一方の「なんだか大変なことになりそう」という選択肢をあえて選んでしまうこともある。どうなるか見てみたい、そんな意地悪心にも笑顔で応えてくれるのがベア。副題にある通り「こんな状況になったら、こうすべき」というサバイバル術を毎度紹介してくれているのに、「こうしなかったら、こうなる」という危険なバッドパターンも体を張って実践してくれるのが凄い。良い子は絶対真似しないように。