LDHと韓国のTGCKパートナーズがタッグを組み新会社設立 日本版『犯罪都市』の制作も
LDH JAPANと韓国の文化コンテンツ専門投資ベンチャーキャピタルのTGCKパートナーズが手を組み、コンテンツ専門の新会社「HIAN」を設立したことが発表された。
HIANでは、エンターテインメント分野のコンテンツIPの拡張および多角化や、日本と韓国を含む海外マーケットを視野に入れたコンテンツ競争力の強化に焦点を当てた事業を展開。LDH JAPANおよびTGCKパートナーズの両者が共同制作する映画、ドラマ、ミュージカル、アニメ、音楽、ゲーム、漫画、放送映像物などのコンテンツを制作するための提案、企画、開発、配給を行い、韓国および日本のコンテンツIPを活用したニューコンテンツの共同開発、韓国および日本の企業、およびコンテンツIP、そしてアーティストや俳優らのグローバル市場進出、マーケティング協業などを行う。
TGCKパートナーズは、韓国映画、ミュージカル、コンサートなどのカルチャーコンテンツ業界で最も長い経験を持つプロフェッショナルが在籍し、継続的な成功率、映画作品の平均最高興行収入、映画作品の平均最高投資利益率において第1位をとり、2014年に韓国初の外国資本が参画して設立されたベンチャーキャピタル会社。CEOであるAndy J. Kim氏は、韓国文化事業の投資業界において最長投資キャリアと最高の投資の実力を持つファンドマネージャーであり、約70億円規模の文化コンテンツファンドを運用している。ブルーノ・マーズ、クイーン、リンキン・パーク、スティーヴィー・ワンダー、メタリカなど数々の海外アーティストの韓国でのライブ活動に投資し、韓国初の公演ファンドを結成、運営しており、『ジキルとハイド』『ラマンチャの男』『三銃士』『ジャック・ザ・リッパー』など韓国のミュージカルコンテンツの導入及び活性化に寄与。映画コンテンツ業界においては、『オールド・ボーイ』『グエムル-漢江の怪物-』『10人の泥棒たち』『1987、ある闘いの真実』『神と共に』『毒戦 BELIEVER』『82年生まれ、キムジヨン』『ザ・コール』『白頭山大噴火』など多数の作品をプロデュースしている。
HIANの今後の取り組みとして、韓国で680万人以上を動員した大ヒット映画『犯罪都市』(原題:The Outlaws)の続編で、現在韓国にて制作中の『犯罪都市2』(原題:The Roundup)の配給を行うことが決定。さらに『犯罪都市』の主演俳優でありマーベル映画『The Eternals(原題)』に出演するなど世界で活躍する俳優兼プロデューサーのマ・ドンソク本人をはじめ、映画『犯罪都市』のオリジナルプロデューサーが共同で参加し、映画『犯罪都市』日本版リメイクの制作を行うことも決定している。
また、テロ事件に巻き込まれた人気アイドルを救出するために、ライバル同士の国家秘密要員2人が協力しあって立ち向かうアクションコメディ映画『Uncles』も韓国、日本版制作をそれぞれ検討中で、ヒロインの女優、アイドルを発掘し、育成するオーディションの開催も視野に入れている。チェコ原作のミュージカルとして日本や韓国でも絶大な人気を誇る『ミュージカル三銃士』も10年ぶりに日本でリメイク公演を予定している。