『レッドアイズ』亀梨和也らKSBCの結束高まる! “青いコートの男”の正体も明らかに?

『レッドアイズ』亀梨和也らの結束高まる

 夫・信嗣(笠原秀幸)の葬儀も終えないまま、島原は早々に現場復帰。ショッキングな喪失体験のあとだからこそ、何かに打ち込まずにはいられないのかもしれない。そうして向き合う「仕事」が、義母の言う「刑事なんか」。辛いがそれが、島原の現実だ。

 神流川兄弟の兄・一馬(今井朋彦)と、許可なく交渉を行った山崎に対し「やっぱりあなたたちは」と、その先の言葉を口走りそうになる島原。山崎は見透かしていたかのように「そうや、元犯罪者や」と言う。自分に、あえてその烙印を押しているようにも感じられた。罪を償い、法が許しても、過去はなかったことにはならない。家族を巻き込み、傷つけ、苦しめ続けた自分を許せずにいるのは、他ならぬ山崎自身なのだろう。

 倒れた島原に代わり、この難しい局面で指揮をとるのは長篠(趣里)だ。伏見は、山崎の作戦を決行したいと申し出、山崎もそれを懇願する。そこにいたのは、ただのひとりの父親だった。息子と、その愛する人を助けるためならば、我が身をも差し出す覚悟の父親。長篠は伏見を、山崎を信じた。当初、特別捜査官らにもっとも警戒心を抱いていたといえる長篠がこの決断を下したこと、その意味のなんと大きいことか。長篠は情報分析官、そして小牧(松村北斗)に的確な指示を出し、二人をバックアップ。湊川も現場に駆け付ける。KSBCが、チームとして回り始めた。

 そう思った矢先の、神流川への奇襲。人質確保こそ無事に完遂したものの、やはり天才たちは一筋縄ではいかない。

「報告してください」「見たまんまや」「見えてません」

 事件解決後の、山崎と長篠のやりとりに思わず吹き出した。長篠の指示を聞き、優秀なはたらきを見せていた小牧も、こっそり伏見らの作戦に加担していた。華麗なる奇襲を、らんらんと目を輝かせて見守り「大成功~!」とはしゃぐ無邪気な小牧と、呆気にとられた長篠の冷たい目。この温度差にもまた、ふっと笑ってしまった。

 そしてなんといっても今回「青いコートの男」の正体が明らかになったわけだが……カウンセリングを義務付けられた島原は「青いコートの男」こと心理カウンセラー・鳥羽和樹(高嶋政伸)の元を訪ねることになる。これが図られた接触であろうことは、多くの視聴者が感じたはずだ。さらに留置場では、伏見と蠣崎が再び接触。果たして美保(小野ゆり子)の事件につながる糸口は見つかるのだろうか。次週は、長篠の過去が明らかに。不穏な気配が少しずつ、KSBCに近づいているのを感じる。

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter

■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗(SixTONES)、高橋ひかる、木村祐一
脚本:酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽:カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則(AX-ON)
演出:水野格、長沼誠ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/redeyes/
公式Twitter:@redeyes_ntv
公式Instagram:@redeyes_ntv

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