『女王陛下のお気に入り』脚本家トニー・マクナマラ、『THE GREAT』の裏側を明かす

T・マクナマラ『THE GREAT』を語る

 エル・ファニング主演ドラマ『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』の企画・脚本・製作総指揮を務めたトニー・マクナマラからコメントが届いた。

 2月15日よりスーパー!ドラマTVにて独占日本初放送される本作は、『マレフィセント』シリーズ、『ネオン・デーモン』のファニングと、アカデミー賞10ノミネート、ゴールデングローブ賞5ノミネートを果たした映画『女王陛下のお気に入り』の脚本家であるマクナマラがタッグを組んだ歴史ヒューマンドラマ。

 エカチェリーナ(エル・ファニング)が国外から嫁ぎ、ロシア帝国の黄金時代を築き上げると同時に、女性としてはロシア史上最長在位を記録する女帝となる、その生涯を描く。皇帝ピョートル大帝(ニコラス・ホルト)との政略結婚など歴史的史実をベースに、エカチェリーナの出生にまつわる架空の物語などが盛り込まれている。2020年5月、米Huluでの配信直後から話題を呼び、7月にはシーズン2の更新が決定、2020年エミー賞では、コメディーシリーズ部門にて監督賞と脚本賞にノミネートされた。

 エカチェリーナ2世役のファニング、夫でロシア皇帝ピョートル役のホルトのほか、フィービー・フォックス、アダム・ゴドリー、グウィリム・リーらが出演。日本語吹替版を早見沙織と関智⼀らが担当する。

 マクナマラは米エンタメサイトにて、同シリーズの製作の裏側について「僕はシドニー・シアター・カンパニーで現代劇を書いていた。その頃、カンパニーのトップのロビン・ネヴィン(豪女優)が『私のために何か書いて頂戴』と言ってきたんだ。ちょうど僕は現代劇に飽きていた頃だったから、何か他の題材はないかと思ったわけさ」と語る。本来は現代劇を得意とする戯曲家で、歴史に手を伸ばしたのはほんの箸休めの気分にほかならかったという。

 もともと興味のなかった歴史ものを魅力的に描くのは無理だったというマクナマラが思いついたのは、歴史を現代的なテイストで描くこと、そして史実に固執することなくフィクションを散りばめること。豪女優ロビン・ネヴィンから頼まれた戯曲『The Great』(『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』の原題)が2008年に完成し、戯曲が公演された後、手ごたえを掴んだマクナマラは『The Great』を映画化しようと考え、最終的にTVシリーズへと発展した。

「戯曲自体は60分の舞台になった。それを映画用に90分に膨らませた。TVシリーズになり、シーズン1は10時間くらい、シーズン2ではさらに10時間だ。問題は『The Great』の世界をどこまで広げられるか。これは僕の他の脚本家、プロデューサーにとっても同じ挑戦だったと思う。TVシリーズにとって、その世界を構築することが一番大切だからね。魅力的なキャラクターを生み出して、視聴者を引き付けておかないといけない。さらには11人の主要なキャラクターにそれぞれ素晴らしいシーンを与えて、彼らのことも引き付けておかなきゃならない。そうでなきゃ、彼らは自分のベストを見せてくれないからね。だから本当に仕事はたくさんあった、皆を引き付けて離さない世界を作り上げる仕事がね」

 そして、実際にみた朝食のシーンで、マクナマラは作品の成功を確信したという。「最初に二人のシーンを見たのは朝食を食べるシーンだった。テーブルに並んだ朝食を前にした二人だけのシーンだ。興奮したね、『ケミストリーがいい。二人のテンポが合っている。最高じゃないか』ってね」。

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■放送情報
『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』
海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」にて、2月15日(月)22:00より独占日本初放送
企画・脚本・製作総指揮:トニー・マクナマラ
製作総指揮:マリアン・マガウアン、ジョシュ・ケセルマン、ロン・ウエスト、ブリタニー・カハン、ダグ・マンコフ、アンドリュー・スポールディング、エル・ファニング、マー ク・ワインメーカー、マット・シャックマン
出演:エル・ファニング、ニコラス・ホルト、フィービー・フォックス、アダム・ゴドリー、グウィリム・リー
日本語吹替版キャスト:早見沙織、関智⼀
製作会社:Civic Center Media/MRC
Copyright(c)2021 MRC II Distribution Company, L.P.
スーパー!ドラマTV公式サイト:www.superdramatv.com

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