玉森裕太が倍増させる『ボス恋』潤之介の魅力 “王道ラブコメ”をナチュラルな芝居で操る

玉森裕太が倍増させる『ボス恋』の魅力

 潤之介に「俺のこと好き?」と聞かれ、「うん、好き」とつぶやいた女子は、日本中にいったい何人いただろう。毎週火曜にトキメキを運んでくれるTBSドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』、通称『ボス恋』の話だ。

 その潤之介を演じているのは、Kis-My-Ft2の玉森裕太。ふわふわヘアに、透明感抜群の肌、さらりと着こなすロングコート……これは、ずるい。

 初登場は、音羽堂出版の面接までの時間をつぶす奈未(上白石萌音)と出会う場面。ペンキ塗り立てのベンチに座ろうとする奈未をとっさに抱き寄せ、見つめ合う。いきなりの胸キュンシーンに、「さすがは『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)スタッフ再集結作品」と、期待が現実に変わった瞬間である。

 そして、汚れてしまったスーツの代わりになる服を探そうと、潤之介は奈未の手を引き、楽しそうにコーディネート。「出版社なら、もうちょっと遊びがあっても」と自身のブレスレットを外し、奈未に付けてあげるというシンデレラのような展開に突入する。

 「面接うまくいくといいね」という優しい言葉とともに、頭をポンポン……ちなみに、ここまでで放送開始から8分弱。たった数分で、“この人はモテるな”と確信すると同時に、まんまと潤之介の魅力に惹き込まれていく。

 その後も、幼なじみとの恋に破れた奈未が持っていた誕生日ケーキを「俺、甘いの好きだから」とパクッ。「次はしょっぱいもんでも食べに行かない?」と、今度はバイクの後ろをポンポンと叩き、そのまま愛車を海へと走らせる。潤之介が差し出したおしるこを飲んで「あま~っ」と笑う奈未のセリフは、潤之介本人に向けた言葉にも聞こえるほどだった。

 第1話のラストでは、母親(高橋ひとみ)から持ち掛けられたお見合い話を断るため、奈未に彼女のフリをしてほしいと懇願。そして“潤之介の姉が鬼上司・麗子(菜々緒)だった”という波乱の展開へ、奈未と視聴者を翻弄しながら物語はテンポよく進んでいく。

 迎えた第2話でも、キッチンでのバックハグや、編集者・中沢(間宮祥太朗)への「彼氏です」発言。麗子の無茶ぶりでけん玉の練習をすることになり、「無理」と嘆く奈未に変顔を見せ、「笑ったほうがかわいい」と素直に伝えるなど、次から次へとの胸キュン描写が止まらない。

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