亀梨和也が冒頭からわずか数分で見せた名演 『レッドアイズ』伏線の数々も話題に
伏見は、探偵事務所のメンバーとKSBCを訪れ「彼らも一緒に雇ってくれるなら」ここで働いてもいいと、島原に条件を出す。捜査分析官・長篠文香(趣里)が検索をかけると、全員が過去の犯罪データベースにヒットした。
捜査官らが混乱するなか、暴行・誘拐事件発生の一報が入る。KSBCに緊張が走り、すぐさま捜査を開始する傍ら、伏見探偵事務所のメンバーは落ちつき払った様子で次々と事件の概要を読み取る。元大学教授の犯罪心理学者・山崎辰二郎(木村祐一)は、監視カメラに映し出された犯行の特徴と、過去の凶悪犯罪者をリンク。伏見の鋭い「眼」も健在だ。彼らのひらめきに最新技術が応える形で、重要な手がかりが明らかになってゆく。この一連のシーンは、なんとも痛快だ。
伏見と元自衛官・湊川由美子(シシド・カフカ)は現場へと急行。天才ハッカー・小牧要(松村北斗)は、KSBCの最新機器を見よう見まねで瞬時に使いこなし、伏見に的確な指示を送る。KSBCの捜査技術と伏見探偵事務所メンバーの連携プレーにより、捜査一課の長久手(川瀬陽太)らを差し置き、いち早く臨場した伏見と湊川。ここでも伏見はその「眼」により、犯人が仕組んだ罠を見抜く。
ミスリードが重なる、息をもつかせぬ展開のなか、ついに二人は犯人のもとへ。あくまで“捜査官”であり、武器を持たない伏見は、身体ひとつで犯人にぶつかる。「青いコート」からのぞく「右手の傷痕」……美保を殺害した犯人と酷似した特徴を確認すると、怒りのままにためらいなくナイフに手を伸ばす伏見。しかし、今にも復讐を果たせるという状況下にありながら、その眼は傷痕の形状の違いに気付いた。優秀すぎた元刑事の性が、正しくも悲しい。
伏見の心に今なお、復讐の炎が燃え滾っていること、その危険性を察した島原。「気持ちは痛いほどわかる」、その言葉に、伏見は強く反発する。受容や共感さえも、深すぎる伏見の傷にはまだ痛い。彼の孤独な痛みを背負うように亀梨は、苦しいほど「伏見響介」を生きている。
ラストには、すべての事象に“何者かの力”が働いていることを示唆するシーンが。そしてまた、新たな事件が巻き起こる。
「#レッドアイズ」は放送中にTwitterトレンド1位を獲得。KAT-TUNが担当する主題歌「Roar」の初披露も含め、本作への注目度の高さがうかがえる。一方で「息をするのも忘れる」「展開が早くて呟く暇がなかった」と、スリリングな本編から目が離せなかった視聴者も多い様子。放送終了後には「最後の人は誰?」「全部繋がってるの?」と、次回以降の展開を待ちわびる声が続々とあがった。番組公式Twitterでは早くも第2話のPR動画がアップされ、スピード感は本編だけにとどまらない。今後は視聴者――優秀な“考察班”たちーーも、ドラマを盛り上げてくれそうだ。
※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記
■新亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter
■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗(SixTONES)、高橋ひかる、木村祐一
脚本:酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽:カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則(AX-ON)
演出:水野格、長沼誠ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/redeyes/
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