Disney+『ムーンナイト』主演はオスカー・アイザックに? MCU版ウルヴァリン登場の可能性も

 先日、アメコミ映画ファンの間でバズったニュースがありました。オスカー・アイザックがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ムーンナイト』に出演、主役を演じる模様と報じられたからです。一体、ムーンナイトとはどういうヒーローか? そしてなぜ注目されたのかについて書いてみたいと思います。

 まず前提として2つのことを頭にいれておいてください。

 1つはいまのところ本作は映画ではなく、Disney+で配信されるドラマシリーズである。ということです。MCUはこの先劇場映画だけではなく、Disney+でドラマシリーズも積極的に展開。映画とドラマシリーズを融合させていくとしています。そのドラマ第1弾となるのが12月に配信が予定されている『ワンダヴィジョン』。続いて『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ロキ』『ホークアイ』が予定されており、これらは映画『アベンジャーズ:エンドゲーム』以降のこれらのキャラのその後を描くもので、完全にこれまでの映画の続編であり、同じ俳優陣が演じています。さらにこれらのドラマで提示された新たな設定・伏線がこれからの映画の方にもつながると言われており(例えば『ワンダヴィジョン』は2022年3月劇場公開の『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』につながるとの噂)、MCUファンは劇場映画だけではなくDisney+のドラマにも注目です。そしてこのドラマ・シリーズは映画にはまだ登場していない新たなヒーローをここでデビューさせる、という試みも担っており『シーハルク』(ハルクの従妹が活躍)『ミズ・マーベル』(イスラム教の少女がヒーローに)らも準備中。したがって『ムーンナイト』は後者の流れ=新ヒーロー・デビュー路線です。

 2つ目はそもそもムーンナイトとはどういうキャラか?ということですが、その正体はマーク・スペクターという男。彼はエジプトの月の神・コンシューの力を得て超人となります。もともと傭兵だったので戦闘能力はありますが、さらに超人的な身体能力を身に付けます。月の神のご加護で戦っているので、当然月が出ている時の方が強い。したがって夜のヒーローです。ただし、綴りはMOON“NIGHT”ではなくMOON“KNIGHT”なので、騎士という意味での“ナイト”です。コスチュームは白装束。日本の『月光仮面』も白ですよね。月のヒーローが日米ともに白ベースというのは興味深い。

 このヒーローがユニークなのは多重人格者ということです。正直、そんなに派手さはないんですが、味があるヒーローとも言えるかもしれません。ちょっとカルトな人気があり、昨年のサンディエゴ・コミコンでも限定フィギュアが売り出され完売状態でした。派手さはないといいましたが、僕は結構このキャラのコスチュームが好きでCOOL。興味をもった方は「MOONKNIGHT」で画像検索してみてください。あと原作では他のヒーローとの絡みも多いですね。

関連記事