『35歳の少女』柴咲コウの“10歳の演技”から目が離せない 『オレンジデイズ』を想起させる瞬間も

『35歳の少女』柴咲コウの“10歳の演技”から目が離せない 『オレンジデイズ』を想起させる瞬間も

 そして、当時の初恋の人であった結人(坂口健太郎)を見る姿も面白い。おじさんになってしまった結人に驚いたり、結人が話すと一切目線を逸らさず話を好奇心旺盛に聞く姿なども、まさに子供らしく、リアクションの演技も奥深い。こうした表情だけで見せる、小さな積み重ねがあってこそ、理想の未来像とはかけ離れた辛い現実に、望美が泣き叫ぶ第1話のラストのインパクトに繋がってくる。10月9日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)で柴咲は「体は35歳なんだけど、心は10歳というのを表現するために、姿勢をちょっと猫背ぎみにしたりだとか、内に入るような感じを想像しています」と語っている。

 今回のようにほぼ言葉を発さずに心の感情を表に出す演技は、柴咲の出世作である2004年の『オレンジデイズ』(TBS系)での聴覚障害を持つ女子大生・沙絵役を思い出す。手話だけで、強気な性格を表現する演技に感心させられたものだが、手話だけでは伝わらない感情を爆発させた時の行動と、『35歳の少女』での10歳の女の子が感情を爆発させた時の泣く姿は、どこか共通するものを感じた。

 第1話以降、目覚めた沙絵が現世に慣れていくにつれ、柴咲はどのような10歳の演技を見せるのだろうか。少しずつ成長していく繊細な変化に期待したい。また、理想通りにはいかない、切ない展開を得意とする遊川がどんな物語を柴咲にぶつけてくるのか、そして柴咲がそれにどう応えるのか、今後の展開も注目だ。 

■放送情報
『35歳の少女』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:柴咲コウ、坂口健太郎、橋本愛、田中哲司、富田靖子、竜星涼、鈴木保奈美、細田善彦、大友花恋
脚本:遊川和彦
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:大平太、諸田景子
演出:猪股隆一ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shojo35/
公式Twitter:@shojo35

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