「笠松将、映画を描く」第4回

「笠松将、映画を描く」第4回『グランド・イリュージョン』シリーズ 「溢れるキャラクターの魅力」

 映画・ドラマに活躍の場を広げ続ける俳優・笠松将。2020年はヒップホップ界のレジェンド・SEEDAによる名盤『花と雨』を原案とした同名映画で主演を務め、圧倒的な存在感を放つ。妥協なき役者道への思いは、2019年5月に行ったインタビュー(笠松将、初めて明かす“役者”への思い 「1番になるまでは絶対にやめられない」)でも語ってくれたが、その際に意外な特技として明かしてくれたのが、“絵を描くこと”。笠松将が映画を通して、何を思い、何を考えたのか。オリジナルイラストと共に彼の深層に迫っていく(編集部)。

 皆さんご機嫌よう。

 イラストを締め切り内に描きあげるという偉業を成し遂げた僕は、ある種の燃え尽き症候群になっていたと思います。

 そして今、勇気を振り絞り、ペンを取ります!

 作品を基本的に一度しか観ない僕にとっては珍しく、何度も何度もすり減る位に観返してきたシリーズ『グランド・イリュージョン』です。

 天才マジシャンが集まって、世界を舞台でいろんなショーを展開していくわけなのですが。突然ですが作品を観る上で、最近では「キャラクターの魅力」が特に重視されていると個人的に思っています。

 僕もそこを特に大切にして仕事をするようにしています。キャラクターを理解していれば、脚本上、少々無理がある場合も、演じ方次第でその「無理」を、逆にキャラクターの魅力溢れるシーンに変換する事もできるはずです。

 話を『グランド・イリュージョン』に戻します。本作もやはり、登場人物の魅力がすごいわけです。

 猫背の頼り甲斐のないイケメンマジシャン、ポンコツっぽい自信家なマジシャン、お洒落な胡散臭い催眠術師、トラブルメーカーで派手な美女とか。ぼくの見たてはこんな感じです。

 マジックに関しても、もちろん現実世界でそれができるかどうかは置いておいて、種明かしを作中でしてくれます。それが、理論上はファンタジーではないので説得力があります。もちろん迫力も。気になる方は、YouTubeに予告や、名シーンが上がってますのでそれだけでも、観て損はないかと思います。

 そして、映像、音楽、脚本、迫力などなど。観終わったあと、不思議とやる気が出ます。現実世界も、スマートでクールに生きたいものです。

笠松将自画像

■笠松将
1992年11月4日生。愛知県出身。主な出演作に映画『ドンテンタウン』『花と雨』『転がるビー玉』『おいしい家族』『ラ』『デイアンドナイト』。ドラマ『つながりたくて、嘘をつく』(LINE VISION)『いとしのニーナ』(FOD)、『FOLLOWERS』(Netflix)、『平成物語 なんでもないけれど、かけがえのない瞬間』(フジテレビ系)など。映画『ファンファーレが鳴り響く』(10月17日公開)、『君は永遠にそいつらより若い』(2021年公開予定)。

■作品情報
『グランド・イリュージョン』
監督:ルイ・ルテリエ
出演: ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン

『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
監督:ルイ・ルテリエ
出演: ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、ダニエル・ラドクリフ、デイヴ・フランコ、リジー・キャプラン、ジェイ・チョウ、サナ・レイサン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン