アメコミファン要注目イベント「DCファンドーム」いよいよ開催 ポイントを杉山すぴ豊が解説

開催間近のDCファンドーム、ポイントは?

 これらに加え、今回の「DCファンドーム」で注目したいのは、アメリカ(本国)だけではなく、世界各国から集められた、その国独自のDCをテーマにしたコンテンツが配信される、第2弾の「DCファンドーム:ディスカバー・マルチバース」です。一方的なアメリカ本国の、DC側からのプレゼンになっていないところがポイントです。だから今回のイベントのタイトルが「DCコンベンション」ではなく「DCファンドーム」なのでしょうね。

 日本からも『DCファンドーム:日本から世界へ!メイド・イン・ジャパンなDCの魅力大解剖!』と銘打ったスペシャル・プログラムが「DCファンドーム」を通じて世界に配信されます。LiLiCoさん、尾上松也さん、FUJIWARA 藤本敏史さん、樋口真嗣監督、そしてわたくし杉山すぴ豊が出演。DCファンドームの<DCウォッチバース>というコーナーで配信(英語の字幕付)です。これは番組をぜひみていただきたいのです視聴スケジュールは日本時間8月23日18時30分からDCファンドームの<DCウォッチバース>というコーナーで配信します。その2時間後には、ABEMAアニメ2チャンネルにて拡大120分SPを配信します。これは番組をぜひ観ていただきたいのですが、僕は日本でDCものに取り組んでいるメーカーさんや関係者を取材、さらに舞台となるニンジャ・バットマン、そしてDCのコスプレーヤーさんたちを集めたZoom座談会(これはなかなか圧巻です!)のMCを担当。この番組の主旨は、日本の皆さんに改めてDCの魅力を伝えつつ、世界に対し日本ならでのDCのアプローチ、そして日本でもこんなにもたくさんDCに熱い人たちがいるということを訴えるものになっています。

 DCを支える、レジェンドなクリエーター、ジム・リー氏(彼は今回の「DCファンドー
ム」のキーマンの一人です)に以前インタビューする機会があった時、彼は「もちろんDCの起点はコミックだけど、DCを好きになるきっかけや愛し方はなんでもいい。映画やドラマ、アニメから入る人。グッズを集めたりアパレルで身に付けたり。好きなキャラのコスプレのコスプレをしてなりきってみたり、それだけDCの世界は広く、深く、楽しめ方は無限にあるのです」と語っていました。まさにこうした様々なDCの楽しみ方を味わえる、至福の24時間になりそうです。

 冒頭に書いた通り、アメコミ好き、DC好きにとって大注目イベントですが、エンタメ業界にとっても、ポスト(With)コロナ時代をにらんだ“グローバルなファン・コミュニティ運営”のショウケースとして大きなヒントをくれそうです。

  最後に、『バットマン・フォーエヴァー』でバットマンことブルース・ウェインを演じたヴァル・キルマーが、自身のSNSでこの「DCファンドーム」について触れています。もしかするとヴァル・キルマーも参加!? 彼のバットマンを好きな人は多いので、もし実現すればこれは嬉しすぎるサプライズです!!

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter

■イベント情報
「DCファンドーム」
第1弾「DCファンドーム:ホール・オブ・ヒーローズ」:日本時間8月23日(日)02:00〜8月24日(月)02:00まで開催
第2弾「DCファンドーム:ディスカバー・マルチバース」:日本時間9月13日(日)02:00〜9月14日(日)02:00まで開催
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/franchise/dccomics/dcfandome/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる