ソニー製作マーベル映画プロジェクト「SPUMC」の現在 女性ヒーロー誕生の“3つの噂”とは
いま現在3つ噂があって、
①「ARROW/アロー』ドラマ・シリーズの脚本家マーク・グッゲンハイムがシナリオを手がける『ジャックポット』映画化
怪力の女性超人であるこのキャラは、もともとオズ・コープ(グリーン・ゴブリンことノーマン・オズボーンの会社ですね!)につとめていた女性科学者・サラ(妊婦でした)が事故で超人的パワーを宿したヒーロー。しかし子どもも生まれ、普通の生活に戻りたいと思ったサラは“ジャックポット”というヒーローの座をアラナという女性に譲ります。しかし、アラナは命を落とす。サラは責任を感じ、再びジャックポットに、みたいなお話。たしかコミックでは『スパイダーマン』主人公の恋人であるメリー・ジェーン(MJ)に似ているという設定があるから、『スパイダーマン:ホームカミング』のゼンデイヤが演じる?
②マーベルのNetflixドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』『ザ・ディフェンダーズ』のS・J・クラークソンが監督を務める『マダム・ウェッブ』映画化
マダム・ウェッブは、特殊能力を持つ盲目の女性で、スパイダーマンとかを助けるサイキック。キャストにシャーリーズ・セロンやエイミー・アダムスなどの名前が挙がっているといわれています。
③『スパイダーウーマン』をアリシア・ヴィキャンデル出演で映画化
『スパイダーウーマン』は、マーベルでも人気の女性ヒーロー。本来の出目はスパイダーマンとはあまり関係がないのですが、名前が似ていることもありアニメなどでも出演しています。
女性ヒーローが多いのは時代の流れともいえますが、元々スパイダーマンのコミックって女性キャラが重要ですよね。まずメイおばさんがいて、悲劇のグウェンがいて(恐らくスーパーヒーロー・コミックの中で主人公の恋人が殺されてしまうのって、スパイダーマンが初だったのでは?)、メリー・ジェーンがいます。彼自身がしなやかでかわいげがあり、いわゆるマッチョな男らしさと違うから、女性キャラと絡ませやすいのかもしれません。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも女性ヒーローたちに囲まれるスパイダーマンのシーンが印象的でした。あのシーン、スパイダーマンのかわりにハルクやソーだと成り立たない感じですよね。なお次のMCUのスパイダーマン映画では、メイおばさんがスパイダーマンことピーターの無実をはらすため市民団体を立ち上げる、みたいなストーリーも予定されているようです(笑)。
単独ヒーローでのユニバース化、女性ヒーローの登竜門の場という意味で「SPUMC」のこれからが楽しみです。
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter
■リリース情報
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