『野ブタ。』修二と彰、どっち派? 15年後の大人たちにも憧れの存在であり続ける2人

 当時の放送から15年が経った今、テレビで『野ブタ』が放送されるなんて、誰も思っていなかったのではないだろうか。このタイミングで放送される本作を今観るべき理由について、佐藤氏は次のように語った。

「こうして良質なドラマをもう一度みんなで振り返るタイミングがあるのは、今の状況のありがたみなのかもしれません。『野ブタ』では“何も変えられない”というところから、変わっていく姿が描かれています。15年経ち、私たちもどこか同じように感じていたところがあったように思います。今まで出来上がっていた仕組みの中で、自分はこのポジションで、これくらいの幸せの器と決めて過ごす人が多かった。そんな停滞感を跳ね飛ばし、今の自分の状況から、いくらでも自分の人生をプロデュースできるんじゃないかという気持ちにさせてくれると思います。この自粛期間というタイミングで、ちょっと自分を変えたい人や、色んなことを上手くできていなかったなという人に勇気をくれるんじゃないかなと。筋トレやダイエット、メイクの研究など、センスを磨いたり、各々が今までやってみたかったことやなりたい自分に近づくためにちょっと努力をしてみて、自粛期間が終わって外に出たときに、また新しいことにチャレンジできそうな気持ちにさせてくれる、とても意義のある再放送だと思います」

 修二と彰の姿を追うことで、こんな状況も楽しく生き抜いていく術を、教えてもらうことができるかもしれない。

■放送情報
『野ブタ。をプロデュース』特別編
日本テレビ系にて放送
第3話:4月25日(土)22:00〜22:54
第4話:5月2日(土)22:00〜22:54
出演:亀梨和也、山下智久、堀北真希ほか
脚本 : 木皿泉
原作 : 『野ブタ。をプロデュース』白岩玄(河出書房新社)
音楽 : 池頼広
チーフプロデューサー : 池田健司
プロデューサー : 河野英裕、能勢荘志
演出 : 岩本仁志、北川敬一、佐久間紀佳
制作協力 : トータルメディアコミュニケーション
制作著作 : 日本テレビ
(c)日本テレビ

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる