日本版リメイクの成功例? 国柄の違いがよく現れたTVドラマ『SUITS/スーツ』

日本版リメイクの成功例? 国柄の違いがよく現れたTVドラマ『SUITS/スーツ』

 ここ数年、日本では『グッド・ワイフ』や『グッド・ドクター』など、海外のTVドラマを日本版としてリメイクする傾向が目立っており、この2020年には海外ドラマの金字塔として名高い大ヒットリアルタイム・サスペンス『24-TWENTY FOUR-』を日本版としてリメイクすることもすでに決定している。

 日本とアメリカ、全く異なる2つの国の文化や慣習などをどれだけ上手く映し出すことができるのかが、成功と失敗の分かれ道となりそうだが、2018年より織田裕二主演で日本版が放送され、この4月からシーズン2の放送が始まった、リーガル・ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)は、どうなのだろうか?

 オリジナル版の『SUITS』は、2011年より米USAネットワークにて放送が始まり、瞬く間に大ヒット作品への階段を駆け上がった、スタイリッシュ・リーガル・ドラマだ。

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 ニューヨーク最強のクローザーとして君臨するピアソン・ハードマン法律事務所の弁護士ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)と天才的な記憶力を持つ経歴詐称のアソシエイト、マイク・ロス(パトリック・J・アダムス)の2人が、クライアントの要望に応え、勝利をつかみ取っていく姿が描かれる。

 日本版でもそういったストーリーの導入部はほとんど変わらず、やり手の弁護士である甲斐正午(織田裕二)が、悪友に騙され運び屋の仕事をしていた鈴木大貴(中島裕翔)の法律の知識を見初め、アソシエイトとして雇うところから幕を開ける。

 主人公2人の存在含め、オリジナル版へのリスペクトを持ちながら製作していることをうかがわせる演出や描写も多い。

 そして、やはり日本とアメリカの違いなども映し出している印象が強く、例えば、日本版における甲斐のオフィスにはサイン入りの野球ボールがズラリと並べられ、ヤンキース田中将大投手のユニフォームが壁に飾られているが、オリジナル版のハーヴィーのオフィスにはサイン入りのバスケットボールがズラリと並べられている。

 アメリカではバスケットボールいわゆるNBAはメジャースポーツであり、国民的なスポーツと言える。しかし、日本でバスケットボールのプロリーグというのは比較的最近になって発足したばかり。そのため、やはり日本人にとっては野球が親しみやすいという背景があるのだろう。

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