『アングリーバード2』竹達彩奈が明かす、30歳で迎えた穏やかな気持ち 「楽しまないと損」

⽵達彩奈、30歳で変化した仕事の考え方

「子供の頃に観たものは宝物のように記憶の中に残っていく」

(c)2019 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved.

ーー舞台挨拶にはたくさんの親子連れや子どもたちがたくさん来ていましたね。

竹達:子供の頃に観たものって特別というか、やっぱり宝物のように記憶の中に残っていくものだと思うので、この作品を選んでくれて嬉しいですし、間違いないと思います。観にきてくださった方も、パッケージを買ってくださった方も、大人になった時に楽しんでもらえる作品だと思うし、愛してもらえる作品であり続けたら嬉しいです。

ーー今作で洋画アニメの吹き替えが初挑戦だったそうですね。

竹達:一度はやってみたいなとずっと思っていたので、今回はその夢が叶ってとても嬉しかったです。以前、海外ドラマの吹き替えをやった時も難しかったんですが、やっぱり今回もお芝居の仕方が全く違いましたね。アニメやドラマCDとか、自分で1から作れるキャラクターは自由度が高いんですよ。でも、先に海外の方が演じていると、その役者さんの息遣いやお芝居の雰囲気に寄せなければいけなかったりするので、普段のアニメのアフレコとはまた違うスキルを求められるんです。

ーー実際やってみて、やる前にイメージしたものとどうでしたか?

竹達:どうしても自分の息遣いになってしまうので、その癖をなくすのに苦労しました。息を合わせるのがとにかく難しくて。それと、シルヴァーの海外で声をやられている方がすごくハスキーで、カッコいい女性の声だったので、寄せるべきか悩んだんです。でも、見た目がとても可愛らしいキャラクターですし、「私にそのハスキーさ求めてるかな?」と思ったので。私のやりやすいように役は作らせていただけて、現場でアフレコが始まった時も、「竹達さんが作ってきてくれた役で大丈夫です」と言ってもらえたので、安心しました。

ーー今回挑戦してみて、今後の自分の新しいスキルに繋がったものはありましたか?

竹達:まだまだ自信はなくて、どの作品にも「これでいいのかな?」という気持ちなんですが、みんなが楽しんでくれたり、私が演じたキャラクターを好きだな、良いなと言ってもらえて、ようやく安心できるというか。皆さんが楽しいと思ってもらえるように頑張ったつもりではあるので、感想を楽しみに待ってます。

「30歳を迎えてもこんなに緊張することがまだまだある」

ーー歌手を含め色んなお仕事をされている中で、声優業でのこだわりは何でしょうか?

竹達:ひとつひとつのキャラクターが生きている世界観や見た目とか、その子の人生を考えながら役を作っていきたいという気持ちで毎回作品には関わらせていただいています。それと、なるべく声を作ろうとは意識しすぎないようにしています。地声が甲高い声というか、子供っぽい声だなと思っているので、それを補おうとして、大人のお姉さんっぽくとか意識してしまうことも多いのですが、大人の声だからこうだという先入観はなるべく持たないようにとは気をつけています。

ーー30歳を迎えて、声優のお仕事に対する考え方の変化はありますか?

竹達:なんだかとても穏やかな気持ちになりました(笑)。20代はこうあるべき、こうすべきという先入観があって、そればかりを追い求めていたし、そうじゃなきゃいけないと自分で思い込んでいて。20代後半に向けて、そういう風に自分が勝手に思っていただけで、「別にそうじゃなくてもいいんだ、それが良い訳でも悪いわけでもないし」と広い視野を持って、色んなことに目を向けられるようになれた気がしています。もともと10代のときは裏方の仕事だと思って目指していたので、「なんで私グラビア撮ってるんだろう、歌やってるんだろう」と最初はそういう気持ちが大きくて……。けど、実際にお仕事を始めて、歌をやってもいいし、声優だからといってアニメだけじゃなくて色んなことやっていいんだなと、デビューしてから今までの中で考えが変わってきました。

ーーそうした考え方の変化は何かの影響を受けてなのでしょうか?

竹達:やっていくなかで考え方が変わった気がします。歌だと先輩方のレールを一生懸命追いかける形なので、歩きやすいというか居心地は良くて、もうすでに“声優は歌う”ということに否定する人がいないし、違和感はありませんでした。でも声優がCMなど表に出ることはあまりイメージがなかったので、最初は違和感があって。いろんな事をやらせてもらえるのはありがたいので、全力で頑張ろうと思うんですけど、「私がこんな大きなお仕事していいのかしら……?」という気持ちが強かったんです。30歳を超えたら、開き直りというか、せっかく任せていただけたんだったら楽しまないと損だなと。私が関わったことで、作品はもちろん、声優を知らない方にも知ってもらえたら嬉しいなと思うようにもなりました。自分ができることは何だろうと、広く考えられるようになったんだと思います。

ーー今まで長い間声優をやっていて、この作品をきっかけに、これから何かやってみたいなという気持ちは芽生えましたか?

竹達:芸能の仕事をしていると、初めての経験が未だに多いです。30歳を迎えてこんなに緊張することがまだまだあって、経験していないことがいっぱいあるんだなと思うと、狭くいるよりも、色んな形で表現できる場所があった方が素敵だと思うんです。今回はアニメの洋画の吹き替えにチャレンジしましたが、また芸を磨いて、もっと色んなことができるような役者になりたいなと思います。

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■リリース情報
『アングリーバード2』
3月4日(水)Blu-ray&DVD発売、同時レンタル開始
デジタル先行配信中
価格:Blu-ray&DVDセット 4,743円(税別)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

本編BD
約96分+特典映像約59分/カラー/MPEG-4 AVC/ビスタ
<特典映像>
※はBDのみの特典
・シルヴァーのライブ配信
※お仕事参観日
※ヒナたちから母の日のメッセージ
※ヒナたちから父の日のメッセージ
・ヒナたちのショート・ショート(3種)
・自分でやってみよう!(3種)
※バードウォッチング
・新登場の鳥たちと豚たちの紹介
・ヒナをかえす
・製作の舞台裏:チームの団結
※ゼータから感謝祭のメッセージ
※ジングルバード

本編DVD
約96分+特典映像約37分/片面2層/カラー/MPEG-2/ビスタ
<特典映像>
・シルヴァーのライブ配信
・自分でやってみよう!(3種)
・新登場の鳥たちと豚たちの紹介
・ヒナをかえす
・製作の舞台裏:チームの団結

出演:ドラジェイソン・サダイキス(坂上忍)、レイチェル・ブルーム(竹達彩奈)、ジョシュ・ギャッド(勝杏里)、ダニー・マクブライド(乃村健次)、ビル・ヘイダー(岩崎ひろし)、ピーター・ディンクレイジ(山寺宏一)、レスリー・ジョーンズ(くじら)
監督:サーオップ・バン・オーマン
製作:ジョン・コーエン
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2019年/フィンランド・アメリカ/96分(日本語吹替版)/原題:The Angry Birds Movie 2
(c)2019 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:angrybird2-movie.jp
公式Twitter:SonyPicturesJP

▼竹達彩奈チェキプレゼント▼

竹達彩奈のチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterフォロー&該当ツイートをRT又は公式Instagramをフォローいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<リアルサウンド 公式Instagram>
https://www.instagram.com/realsoundjp/

<応募締切>
3月15日(日)

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