『ロングデイズ・ジャーニー』Web限定予告公開 椎名林檎ら著名人からのコメントも
2月28日に公開となる『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』より、Web限定予告と新たなポスタービジュアルが公開された。
本作は、2015年に長編映画『凱里ブルース』で映画デビューを飾った中国映画界・新時代の旗手ビー・ガンの監督第2作。第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも、撮影・音楽・音響の3部門を受賞した。中国本土での興行では、近年のアート系映画の成功例と言われたジャ・ジャンクー監督の『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円の大ヒットを記録。さらに北米でも、20週を超えて続映され、ロングランヒットとなった。
新たに公開されたポスタービジュアルでは、赤のタイトルロゴを基調に、タン・ウェイ演じる謎の女ワン・チーウェンを追う男ルオ・ホンウ(ホアン・ジエ)の姿が切り取られている。
Web限定予告では、ホアン・ジエ演じるルオ・ホンウが、故郷・凱里(かいり)に戻る様子や、女を探し求める旅路が描かれている。
また、本作をいち早く鑑賞した椎名林檎ら6名の著名人から、絶賛コメントも新たに寄せられた。
コメント一覧
椎名林檎(音楽家)
既存の方程式とはまったく異なる術で、観ているこちらの夢と現を侵してくる。あくまで徐ろに、甘やかに。えっちです。
洞口依子(女優)
映画の魔法は存在するのだと、観客に憑くビー・ガン作品。3Dのワンシークエンスは圧巻。ギリシャ悲劇におけるコロスのようなミャオ族の合唱と共に、過去と現実と夢が交差するあの地点へトランスする。
しゅはまはるみ(女優)
走馬燈を見ているようだった。いざなわれて「眼鏡」をかけた瞬間から、見ていたのは自分自身の夢だったのかもしれない。色彩が、細部が私の身体に未だに纏わりついてくる。私はビー・ガン監督の虜になってしまったのかもしれない
大九明子(映画監督)
過去と現在と夢が、情け容赦なく行き来するモンタージュ。落ちるように引き込まれ、脳内に染み込んだ。目を瞑ると今も、深い緑。
小田香(映画監督)
現実と夢の境界を彷徨う時間旅行。覚醒したままみる夢は、暗闇の向こうにいるあの影を呼ぶ。ビー・ガンの夜が、沈んでいた記憶の澱を触ってくる。
清原惟(映画監督)
ビー・ガンは魔法の杖も呪文も持たずに、現代でも魔法が使えることを証明してくれた。
その魔法が見せてくれた風景は、今までわたしたちが見たことのないものでもあり、故郷のように親しくもあった。
■公開情報
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯て』
2月28日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開
監督:ビー・ガン
出演:ファン・ジエ、タン・ウェイ、シルヴィア・チャン
配給:リアリーライクフィルムズ、miramiru
提供:ドリームキッド + basil、miramiru、リアリーライクフィルムズ
2018年/中国・フランス/カラー/138分/原題:Long Dayʻs Journey into Night(地球最后的夜晩)
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