『アライブ』“医療ドラマ”としての丁寧な演出に反響 早くも明らかになった、松下奈緒と木村佳乃の因縁

『アライブ』“医療ドラマ”としての丁寧な演出に反響 早くも明らかになった、松下奈緒と木村佳乃の因縁

 国立がん研究センターの統計予測によれば、昨年2019年のがん罹患数は101万7200例にも及ぶという。さらに2人に1人は生涯に一度は罹るとも言われている“国民病”に立ち向かう医師たちの姿を描いたフジテレビ系列木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』が9日に
第1話を迎えた。

 松下奈緒が演じる本作の主人公・恩田心(腫瘍学を意味するオンコロジーからきているわけだ)は腫瘍内科医。がんを扱う専門医であるが手術を行うことはできず、薬物療法でがんと向き合い、そして患者に寄り添うという役割を担う。典型的な“医療ドラマ”らしい派手さこそないものの、なかなか注目されないが極めて重要な医療現場の一部にフォーカスを当てる。昨年の『ラジエーションハウス』しかり、数年前の『フラジャイル』しかり、フジテレビのこのタイプの“医療ドラマ”は実に興味深いものがある。

 今回の第1話では、原発巣(がんが発生した部位)が不明の原発不明がんの患者と出会った心は、患者会で過去に卵巣腫瘍を患った妊婦を助けたことからひらめき、患者のがんの原発巣が腹膜であることを見抜く。しかしそこでひとつのエピソードが順調に片付くわけではなく、抗がん剤によるアナフィラキシーショックであったり、患者の見舞いに訪れていた男性が法的な配偶者ではなく(手術の同意書などは民法第725条などで法律上の配偶者等の親族のみしかすることができないのだ)、しかも若年性認知症を患っているなど、シンプルな医療ドラマの範疇に留まることのない様々なドラマが張り巡らされているのだ。

 さらに注目すべきは、クライマックスで難易度の高い手術を終えた患者が、心に感謝を告
げるシーン。病床からすっと伸ばした手の指先、爪が黒く変色しているのである。抗がん剤の副作用として起こりうると言われている爪の変色。がんを題材にしたドラマでは毛髪が抜けることで抗がん剤治療を受けていることを表す演出が頻繁に見受けられるが、こうした些細な体の変化まで緻密に再現しているというのは、それだけ作り手がこの題材に真摯に向き合っていることの何よりのあらわれであろう。

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