セーヌ川の夜景に映えるジュリエット・ビノシュ 『私の知らないわたしの素顔』本編映像公開
1月17日に公開となるジュリエット・ビノシュ主演映画『私の知らないわたしの素顔』より、本編映像が公開された。
本作は、50代の知性あふれる女性が、SNSの罠にはまっていく顛末を描いたサイコロジカル・サスペンス。パリの高層マンションに暮らす50代の美しき大学教授クレールは、ある日、年下の恋人に簡単に捨てられてしまったことをきっかけに、SNSの世界に足を踏み入れる。Facebookで24歳のクララに成りすまし、新しい恋を手に入れたクレールだったが、それは二転三転するジェットコースターの助走だった。50代のクレールがなぜ24歳のクララに成りすましたのか、その驚愕の“真実”が明かされていく。
日本公開作が続くビノシュがクレール役で主演を務め、クレールの秘密を解くカギを握る精神分析医をニコール・ガルシアが演じる。また、フランソワ・シビル、マリー=アンジュ・カスタらが脇を固める。
公開された本編映像では、ビノシュ演じるクレールが、SNSで24歳と偽って出会った若い男性と恋に落ち、彼とのやりとりを思い浮かべるシーンが描かれている。夕暮れのセーヌ川で、「私が年を取っても、好きでいてくれる?」という問いに、「もちろんだ。一生愛し続けるよ」と応える男の言葉に笑みを浮かべるビノシュの姿が映し出されている。
また、本作をいち早く鑑賞した各界の著名人から、絶賛コメントも寄せられた。
コメント一覧
齋藤薫(美容ジャーナリスト/エッセイスト)
女はなぜ“嫉妬という感情”に、まるで自傷行為のように自ら没入していくのだろう?
静かな狂気が幾重にも折り重なって、見る者を攻め立て、纏わり付いて、そして虜にする!
佐伯チズ(国際美容家/美肌師)
こんなにも多くを語りかけて来る映画と出会うとは。皮膚と脳、顔と心はつながっています。バーチャル時代の今こそ、眠っている五感を信じることの意味を問いかける本作、年齢に関係なくぜひ2回は見て頂きたい。
天野佳代子(『美的GRAN』編集長)
加齢の呪縛を解き放つ恋の妄想は、女にとっての生きる力。それが危うさを伴っても、否定する気持ちにはなれなかった。女は誰でもクレールになりうるのだから。
小林ひろ美(美容家)
主人公の色気をおびた肌、髪のツヤに心の動きを垣間見た。女性はバーチャルだとしても心に火がともった瞬間に美しくなる生き物なのかもしれない。
山内マリコ(作家)
SNSはさびしさに付け込んで、人の心をおかしくさせる。恋はもとより病だが、それを重篤化させる。とても現代的でスリリングな映画!
安倍佐和子(ビューティジャーナリスト)
若さや美しさに大事なものを奪われる、抗いようのない現実に直面したとき、人はどうやって心の傷を癒やし、乗り越えていくのか、想像しただけで身震いがする。若さや美しさは絶対ではないはずなのに……。50代のジュリエット・ビノシュが、愛する人のためにヘアやメイクを変え、みるみる輝きを取り戻す過程は、同世代として共感せずにいられない。
平輝乃(美容ジャーナリスト)
美しい人ほど老いが怖い。だから失われていく若さの代わりに女は愛を渇望するのかもしれない。そんな年代の心の揺れを繊細に表現したビノシュの演技に痺れた。
■公開情報
『私の知らないわたしの素顔』
1月17日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:サフィ・ネブー
出演:ジュリエット・ビノシュ、ニコール・ガルシア、フランソワ・シビル、マリー=アンジュ・カスタ
配給:クレストインターナショナル
2019年/フランス/101分/シネスコ/カラー/原題:Celle que vous croyez/英題:Who you think I am/字幕翻訳:原田りえ/R15+
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