「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『アナと雪の女王2』
時代とともに、ディズニーの「プリンセス」の描き方は変化してきました。前作の『アナと雪の女王』は、ディズニー史上初めてアナとエルサという対照的な「2人のプリンセス」が登場。アナはクリストフという男性パートナーがいる一方、一人で氷の城に閉じこもるエルサを助けにきたのはアナで、エルサには、それまでディズニープリンセスとセットとされてきた「王子様」に類する男性パートナーはいませんでした。「真実の愛」は男と女という異性間、ひいては恋愛関係から生じるものとは限らない。その、本来は多様であるはずがステレオタイプ化してきてしまった愛の形を今一度捉え直した『アナと雪の女王』は、世界中で多くの人々に受け入れられました。
その続編である『アナと雪の女王2』は、「真実の愛」を知った2人のプリンセスがその先でどう自分の人生を生きるか、ということを描いた作品だと言えるのではないでしょうか。未来を生きるために過去を知り、自分の心にしたがうアナとエルサ。2人は相変わらず対照的なキャラクターですが、やはり深い部分で通じ合っています。
そして我らがオラフも、今回も大活躍。昨年『リメンバー・ミー』と同時上映された短編作品『アナと雪の女王/家族の思い出』(原題『Olaf’s Frozen Adventure』)でもアナとエルサのために大冒険に出たオラフでしたが、今回も相も変わらずとても健気で可愛らしくて切なくて、ファンとしてはたまりませんでした。読書家のオラフは、とあるトリビアでもって2人をアシストしています。一度目は字幕版で見ましたが、日本語吹き替え版では新しくオラフの声優を務める武内駿輔さんの声も聞けますので、私ももう一度劇場に見に行こうと思います。
■公開情報
『アナと雪の女王2』
全国公開中
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
声の出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル
日本語吹替版:松たか子(エルサ)、神田沙也加(アナ)、武内駿輔(オラフ)、原慎一郎(クリストフ)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/anayuki2.html