『監察医 朝顔』上野樹里に受け継がれた医師としてのバトン 最終話まで描き続けた“日常”の尊さ

『監察医 朝顔』が描き続けた“日常”の尊さ

 朝顔と平は里子を弔い、「みんなと一緒にいるから大丈夫だからね」と話しかける。『朝顔』が一貫して伝えてきたのは、なんでもない家族の日常。悩みや葛藤からふと我に返った時、ごはんをしっかり食べること、それが生きていることに繋がるのだと気づかされる。過去を受け入れ、日々に幸せを見つけながら生きていけば、きっと里子も見守ってくれている。お遊戯会に向けたつぐみの演技を絶賛する朝顔たちの姿を見て、日常に転がっている幸せについて改めて考えさせられた。『朝顔』は誰しもに当てはまる家族の物語だ。

 さらに、9月30日には「特別編~夏の終わり、そして~」として2時間スペシャルが放送される。物語の中では、朝顔と桑原が出会うこととなった事件の回想も。朝顔たちの日常は、あと少しだけ続いていく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上茜、喜多乃 愛、宮本茉由、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、板尾創路、柄本明ほか
原作:香川まさひと
漫画:木村直巳
監修:佐藤喜宣『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、澤田鎌作
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao/

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