米倉涼子主演『ドクターX』に市村正親、ユースケ・サンタマリア、武田真治ら参加
10月17日より2年ぶりに新シリーズがスタートする米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)。新キャストとして、市村正親、ユースケ・サンタマリア、武田真治、清水ミチコ、藤森慎吾、戸塚純貴がレギュラー出演することが決定した。
第6シリーズとなる最新作では、失敗しない天才フリーランス外科医・大門未知子(米倉)が再び日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」に現れる。令和の時代を迎え、大混乱に陥っていた医療界。「東帝大学病院」も例外ではなく、かつてない大赤字に見舞われた大学病院は“倒産寸前の白い巨塔”と化していた。そこに現れた、「今世紀最大のコストカッター」の異名を持つ、投資家・ニコラス丹下(たんげ)。世界でも指折りの企業再生のプロである丹下が打ち出す再生プランとともに、「東帝大学病院」は経営再建の道を歩み始めることになる。そして丹下が推し進める“医療の合理化”。これまでよりさらにAIとの共存や内科的治療の推進を強固なものにするべく、海外から次世代型の医師たちが「東帝大学病院」に呼び寄せられる。
市村が演じるのは、「今世紀最大のコストカッター」と呼ばれる、海外ファンドの投資家で日系2世のブラジル人・ニコラス丹下。未曾有の財政難に陥った「東帝大学病院」を再生すべく、蛭間病院長(西田敏行)が招聘した企業再生のプロだ。「私に救えない企業はない」を決めゼリフに、これまでに数々の病院や会社を救済。現在の地位まで上り詰めるも、自身は幼い頃にブラジルで両親が経営する工場が破綻して一家離散、奨学金で医学部に行き、さらにその後ビジネスの世界に入って新たな手腕を発揮するなど、人知れず苦労を重ねてきた。「東帝大学病院」にやってきた丹下は、副院長に就任。『東帝大学病院リバースプラン2020』を打ち出し、冷徹なまでのコストカットを断行していく。未知子とは、とある山奥で偶然出会い、意気投合。その出会いが、「東帝大学病院」を去っていた未知子に大きな変化をもたらすことになる。
ユースケが演じるのは、外科医の潮一摩(うしお・かずま)。再建計画『東帝大学病院リバースプラン2020』を進める上でもっとも重要な、“医療の合理化”のために設立された新部門を担うべく、丹下がボストンから呼び寄せた人物だ。「東帝大学病院」にやってきた潮は、次世代インテリジェンス手術担当外科部長に就任。丹下が導入したAIシステムによるオペで、徹底的なコストダウンを図ろうとする。自らの経験に裏打ちされたスキルと、「失敗しない」という絶対的な自信を持ってオペに臨む未知子とは、当然意見を対立させることになる潮。果たして二人の間では、どのようなやり取りが繰り広げられるのだろうか。
武田が演じるのは、ニコラス丹下の使用人で「東帝大学病院」の新事務長に就任する鮫島有(さめじま・ゆう)。その生い立ちや私生活は謎に包まれたミステリアスな男だが、病院の金庫番・広報マン・危機管理担当の役割を担い、丹下の右腕として重用されている。丹下とともに過ごしていた山奥で命に関わる大事故に遭うが、未知子の素早い判断により一命を取り留める。
また、権威や権力を何よりも重んじる内科医・浜地真理(はまち・まり)役には清水。海外からやってきた次世代がんゲノム・腫瘍内科部長として、高額な薬を使った内科治療を患者に勧めるビジネス営業マンのような内科医だ。同じく海外からやってきた外科医・村崎公彦(むらさき・きみひこ)を演じるのは、オリエンタルラジオの藤森。「医療はビジネス」と割り切り、AIがはじき出す情報に重きを置く次世代型の外科医だ。そして、「東帝大学病院」の若き外科医・多古幸平役には戸塚。頭が良く優秀な医師だが、働き方改革を遵守し、定時にはしっかりと帰るという今どきの若者的な要素も持ち合わせたキャラクターだという。
出演者コメント一覧
市村正親
このたび、『ドクターX』の第6シリーズに出演することになり、正直びっくりしています。
今日、初めてみなさんと台本の読み合わせをしたのですが、今まで見ていた『ドクターX』の出演者の方々が目の前にいることに不思議な感覚を抱くと同時に、「あれ、なんで僕はここにいるんだろう」という気持ちになったんです(笑)。
今回は、中園ミホさんが“ニコラス丹下”という、とても面白いキャラクターを作ってくださいました。僕に充てて書いたのではないかと思ってしまうような役なので、昔から僕のお芝居を見てくれていた中園さんのためにも、期待に応えられるよう演じ切りたいと思っています。
ニコラス丹下は、幼い頃に父親の工場が経営破綻し苦労をしながら今の地位を築いた人物。ブラジル人の陽気な気質の裏に、やはりどこか暗い影を負っているところがあり、陰と陽の両極を併せ持つ男です。これまでにも『ドクターX』に“大門未知子の敵”という立場で加入された方は数々いらっしゃいましたが、そのどなたとも違うキャラクターであることは間違いありません。市村正親ならではの味が出せたら、と思っております。
『ドクターX』というカンパニーは、もうしっかりと出来上がっているチームですので、僕自身は忠実に真摯にニコラス丹下という役に向き合っていくだけ。徐々にダークな部分を見せつつ、『ドクターX』の世界に入っていけたらと思います。
米倉涼子ちゃんとは、同じ“ミュージカルをやる人間”同士。向かい合ったときに、目の奥にギラギラと燃えるダンサーとしての心、を感じました。これから医者と副院長として、たくさん向き合っていくわけですが、楽しみなことが多く、今、ワクワクしています。
ユースケ・サンタマリア
『ドクターX』に出演するなんて考えたこともなかったので、声をかけていただいたときは「あぁ、すごく尖った、いいセンスをされているな」と感じました(笑)。僕や市村正親さんというキャスティングを聞いたときは、今回は2年ぶりのシリーズということで、これまでよりもさらにスパイスを効かせた、新しい風を入れようとしているんだな、と解釈しました。
さらに今回は“AI”というこれまでにない要素が組み込まれており、その部分を担う医師が、僕であったり、清水ミチコさんであったり、藤森慎吾くんであったり…。このメンツを聞いただけでもワクワクしますよね! 僕らが入ったことによって、『ドクターX』という作品の世界観をかき回せたらいいなと思います。
顔合わせと本読みで初めて出演者のみなさんにお会いしましたが、とにかく豪華! 近年、こんなにもすごい方々がレギュラーで出ているドラマなんて、なかなかないですよ。大先輩ばかりで緊張もしましたが、どこか安心感もあって、なんだかうれしくなったんです。米倉涼子さんとは昔一度共演した以来…。まったく変わらない米倉さんにも安心しました。
僕自身はあまりメジャーなものに縁がない、というか、メジャーなものほど呼ばれないと思っていたので、本当にうれしかったんです。「すごくいいキャスティングだった」と思ってもらえるよう、頑張らなくてはいけないと思っています。
武田真治
今シリーズの僕のレギュラー出演は、誰も想像できなかったのではないでしょうか。僕は『ドクターX』の第5シリーズに、耳の聞こえないピアニスト役でゲスト出演させていただきました。今回はまったく違う役で出演ということでとても驚いています。
『ドクターX』シリーズにレギュラーキャストとして加入するというのは、幕末で言えば“新選組”に入るようなもの。それくらいすごいチームに参加することになるので、非常に光栄に思っております。
僕は今回、「東帝大学病院」の新事務長として登場します。絆が出来上がっているチームを、どちらかと言えば“引き裂こうとする”側の人間、つまり“ヒール”役なので、みなさんの関係性に臆することなく、そしてどのように台本が進んでいっても対応できるように、ミステリアスな部分は残しながら、存分に演じたいと思います。
僕が演じる鮫島は、冒頭からなかなかにハードな目に遭います。最初の数分だけご覧になった方は「あ、武田これで終了か」と思ってしまうような初回ですが、「そこからの…!」ですから、ぜひ期待してご覧ください。
清水ミチコ
『ドクターX』は、これまでずっと楽しみに見てきたドラマだったので、出演が決まったときはうれしかったのと同時に、まさか自分が配役されると思わなかったので、びっくりもしました。このドラマはとにかく面白くて、気持ちがいいというイメージ。勧善懲悪とまでは言いませんが、一匹狼の女性が最後に気持ちよくさっそうと帰っていく後ろ姿に爽快感を感じます。
今回はそんなかっこいい大門未知子と敵対する医師を演じるのですが、このようなアクの強い役は初めてなので、今は日常生活でもできるだけ感じ悪く生活するようにしています(笑)。
大門さんの足を引っ張ったり、揶揄したり…敵対する力が大きいほど大門さんの魅力が増すと思うので、彼女を潰すエネルギーいっぱいの大きな壁となれるよう頑張りたいと思います。張り合いの大きな役なので、今からとても楽しみです!
藤森慎吾
こんな人気ドラマの最新シリーズに参加させてもらえるなんて、この上なく光栄です!
今回僕が演じるのは、日本人なんだけど海外でも鳴らしてきたイケイケのドクター・村崎。一番脂が乗った状態で「東帝大学病院」にやってきます。白衣の下に着ているスーツも派手で、ネクタイも派手、髪も巻いちゃってるような、ちょっと軽い見た目なのですが、最先端の技術を駆使して医療の新時代を築こうとしている外科医です。そしてモテるのかはわからないですが、女性はかなり好きみたいで、すぐ英語で口説いちゃう(笑)。
まだドラマの経験はそんなにない上に今回は外科医の役なので、医療用語やオペシーンの手さばきなど、うまく出来るか不安なことはかなりあります…。もう一度じっくりとシリーズを見直してみなさんのお芝居を勉強しなくては、と思っています!
本当に錚々たるみなさんとご一緒させていただくということで緊張しているのですが、この経験が芸人としてのスキルアップにも繋がるのではないかと自分でも期待しています。だいたい僕は毎年、夏が終わるとテンションが下がってしまうのですが、今年は『ドクターX』が楽しみすぎてテンション上がりまくりです!
戸塚純貴
『ドクターX』という歴史のある作品に参加させていただくことは、非常にうれしくもあり怖さもあります。
新キャストとしてしっかりと自分の役割を担い、前作にはなかった色を出しかなければいけないと思うので、そういう意味でのプレッシャーはしっかりと感じていますが、キャストの方々、監督をはじめスタッフ皆さんの新シリーズを作るという想いや熱量を受けて、絶やすことなく情熱を持って思いっきり楽しみたいと思います。
僕の役は、医局の中の唯一の若手。昨今の働き方改革の波にもしっかり乗って、定時に はちゃんと帰る、それは悪いことではなく別に悪気もないという現代の象徴的な役どころだと思います。
クセもなく、ある意味 素直でフラットなキャラクターなので、『ドクターX』のとても濃い登場人物の中では一番視聴者のみなさんの目線に近いのではないでしょうか。今どきの若者ではありますが、その中でも医師としての熱い思いや、人の命を扱う仕事としての緊張感は忘れないようにしたいです。そして、大門先生に影響を受けて変わっていく 姿をうまく表現できたら彼なりに大事にしているところや熱いところを感じていただけるのではないかと思います。
米倉涼子さんとは昨年『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』でご一緒させていただきました。全く違う役で共演させていただけるのが本当に楽しみです。概念や常識を壊してくる大門先生によって、多古幸平にどんな変化が起こっていくのか、今はそれを考えてワクワクしています。
米倉涼子
『ドクターX』はレギュラーキャストもたくさんいる分、お互いに頼り合っている部分も多いのですが、新キャストの方々もいらっしゃるので、私たちもちゃんとしないと、って思っています。新しく入る皆さんが緊張されている感じも伝わってきますし、その気持ちもすごくよくわかるので…。
市村正親さんは、今回ポルトガル語のセリフを覚えなくてはいけないので大変そうです。でもそれを違和感なくできてしまうのは、市村さんのすごいところですよね! 私も実はポルトガル語のセリフがあるのですが、いくらやっても覚えられなくて、正直医療用語よりキツいかも…!
医局でのシーンなどは医療用語の応酬。いくら練習しても間違えるときは間違えちゃうし、「よし、絶対大丈夫!」ということはないんですよね…。一人のときにはできていたセリフも、人の前に立つと出てこなくなってしまったり…。新キャストの皆さんともそれが早速共有できているような気がします(笑)。そうやって皆さんと、この新しいシリーズを作っていくのがとても楽しみです。
■放送情報
『ドクターX~外科医・大門未知子~』
テレビ朝日系にて、10月17日(木)スタート 毎週木曜21:00~21:54放送
※初回15分拡大
出演:米倉涼子、内田有紀、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介、岸部一徳、西田敏行
脚本:中園ミホ、林誠人ほか
音楽:沢田完
企画協力:古賀誠一(オスカープロモーション)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス)
演出:田村直己(テレビ朝日)、松田秀知
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日