『凪のお暇』高橋一生がついに素直な気持ちを明かす それぞれの“WISH”と向き合うということ

『凪のお暇』高橋一生がついに素直な気持ちを明かす それぞれの“WISH”と向き合うということ

 「“でも“って言って、やらない理由を並べて、新しいことをしないほうがラクだけど。ずっとそうしてきたけど……それじゃ、見られない景色があると思うから」

 金曜ドラマ『凪のお暇』(TBS系)第7話。すべての登場人物が抱えるモヤモヤをクリアにしていくヒントが見つかった。それは、自分の“やりたい(WISH)を受け止める“こと。

 大人になると、これまでの経験から実現するのが難しそうなWISHをそもそも望まなくなったり、世間体や周りの視線を気にしてやりたいと望んでいることすら隠してしまったりしてしまいがちだ。「でも……」「だって……」「私なんかが……」「今さら……」などと、そうしない理由を並べてWISHを抑え込む。そのほうが失敗する怖さからは逃げられるが、そのうち何が自分のWISHか見えなくなってしまう。

 凪(黒木華)も、慎二(高橋一生)も、ゴン(中村倫也)も、龍子(市川実日子)も、振り返れば自分のWISHではなく、親や職場、恋人など、いつも目の前の誰かのWISHに振り回されてきた。何がしたいかではなく、何をしなければならないか。人生を生きる指標が、自分のWISHを叶えることではなく、与えられたミッションをこなしていくことにすり替わってしまう。きっとその姿は多くの視聴者にとっても、身に覚えのあること。だからこそ、このドラマが多くの共感を呼ぶのかもしれない。

 自分のWISHがひとつも出てこなくなった凪。自分のWISHには素直になれなくなった慎二。相手のWISHを叶えることが自分のWISHだと思っていたゴン。自分のWISHを叶える武器があっても使いこなせない龍子。登場人物1人ひとりが不器用に見えるのは、視聴者の立場からはそれぞれのWISHが明確にわかるのに、本人たちが目をそらしているように見えたから。

 きっと、これは現実でも同じだ。周りから見たら「本当は、これがやりたいんでしょ?」と思われているのに、本人だけが「でも」と二の足を踏んだり、「違う」と頑なになったりしているのかもしれない。スナック・バブルのママ(武田真治)のように、以前とは変わりつつある凪と慎二の様子を見て、「本当は、やり直したいんでしょ?」とアシストパスを出してくれる人もいる。

 しかし、そのパスはまだ時期尚早だったようで大失敗。素直になれない慎二の想いを知らない凪は「300%ない!」と首を振る。それを聞いた慎二も「800%ないんですけど!」と、売り言葉に買い言葉で、さらに自分のWISHから遠のく態度に出てしまう。

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