欲望と疑念うずまく“狂人”たちが続々登場 『毒戦 BELIEVER』日本版予告編&場面写真公開
10月4日に全国公開される『毒戦 BELIEVER』より、日本版予告編と場面写真が公開された。
本作は、ジョニー・トー監督の『ドラッグ・ウォー 毒戦』の韓国リメイク版。『お嬢さん』『親切なクムジャさん』のチョン・ソギュンが脚本を手がけた。
巨大麻薬組織に君臨し、その悪名を轟かせているにも関わらず、誰ひとり本名も経歴も、顔さえ知らない麻薬王“イ先生”。麻薬取締局のウォノ刑事(チョ・ジヌン)は、組織壊滅のため長年イ先生を追っているが、いまだにその尻尾すら掴めない。ある日、麻薬製造工場が爆破され、事故現場から一人の生存者・ラク(リュ・ジュンヨル)が発見される。ウォノ刑事は組織に見捨てられたという青年・ラクと手を組み、大胆かつ危険極まりない筋書きによる、組織への潜入捜査を決意する。
公開された予告編は、「イ先生は悪魔だ」「麻薬組織のボスとして君臨しているが、誰も正体を知らない」という語りから始まる。チョ・ジヌン演じる主人公の麻薬取締官・ウォノが「この操作に命をかけます」と決意の表情で手を組んだのは、リュ・ジュンヨル演じる組織から捨てられた青年・ラク。この二人が姿なき麻薬王“イ先生”を追いかけ、危険な組織に潜入する様子がテンポよく展開していく。しかし潜入先は“狂人区”ともいうべき、麻薬に魅入られた奴らの巣窟。本作が遺作となったキム・ジュヒョク演じる闇マーケットのボスは銃を片手に狂気の表情を見せる。さらに、狡猾なドラッグディーラー(パク・ヘジュン)、不敵な笑みをうかべる謎の人物(チャ・スンウォン)など、欲望と疑念うずまく狂人たちが続々登場する。
『お嬢さん』『工作 黒金星と呼ばれた男』のチョ・ジヌンをキャスティングした理由について、イ・ヘヨン監督は「チョ・ジヌンの強烈なエネルギーが、ウォノというキャラクターと共通するところがあると思った。ウォノは自分の標的を無謀に追いかける一方で、人道主義的な側面もある。だからこの役には彼がぴったりだと思った」と語り、全幅の信頼を寄せる。一方、『タクシー運転手 約束は海を越えて』のリュ・ジュンヨルは、自身の役について、「顔は無表情。でも内側には感情が渦巻いていて、それをどうやって表現するかを考えることで、役作りをした」と話した。
■公開情報
『毒戦 BELIEVER』
10月4日(金)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
監督:イ・ヘヨン
脚本:チョン・ソギョン
出演:チョ・ジヌン、リュ・ジュンヨル、キム・ジュヒョク、チャ・スンウォン、パク・ヘジュン
配給:ギャガ・プラス
原題:Believer/2018年/韓国/韓国語/124分/カラー/シネスコ/字幕翻訳:根本理恵
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公式サイト:gaga.ne.jp/dokusen