高嶋政伸の魔の手が忍び寄る 『TWO WEEKS』家族を思う三浦春馬の強い意志
7月30日に放送された火曜ドラマ『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)第3話では、結城(三浦春馬)の無実を信じる者が登場。結城の行く末にわずかな希望が生まれた。またすみれ(比嘉愛未)との会話から、2人の「はな(稲垣来泉)を救いたい」という強い思いが感じられた。
前週に放送された第2話で、結城の窮地を謎の男・灰谷(磯村勇斗)が救った。ところが灰谷は「柏木愛(立花恵理)のデジカメはどこだ」と結城にナイフを向けた。揉み合いの末、なんとか灰谷から逃れた結城は、一人暮らしの老女・北村義江(倍賞美津子)の家へとたどり着く。
結城が世間を騒がす逃亡犯だと気づいた義江は警戒する。ところが結城は、粗暴な口は聞くが義江に乱暴はしない。それどころか「心臓が悪い」と話す義江を心配する素ぶりを見せた。結城の根底にある優しさを見抜いた義江は、捜査にやってきた警察に結城のことを話さなかった。「話したって、どうせ分かってもらえないよ」と呟いた結城を、義江は信じたのだ。
三浦の演技は、結城の根底にある優しさを感じさせる。乱暴な口調で話す結城は、決してガラのいい男ではない。しかし結城は大切な人を守ろうとする男だ。すみれを守るために罪をかぶり、はなを救うために逃げた。そして自分を信じてくれる相手に、恩を仇で返すようなことはしない。
その晩、義江は心臓の発作で倒れてしまう。結城は一度は逃げようとするも、自分を信じた義江を放っておけなかった。義江を背負い、病院まで連れて行った結城。そんな結城に義江はこう声をかけた。「生きてさえすればどうにかなるさ」。
これまで結城は、誰にも無実を信じてもらえないまま逃走を続けてきた。義江は、そんな結城の無実を信じ、背中を押す。義江の助けを得た結城は、無実の証拠を掴むために進み始めた。