新木優子が語る、声優初挑戦『トイ・ストーリー4』での学び 「声は人に素直に感情を届けられる」

新木優子が語る『トイ・ストーリー4』

「『トイ・ストーリー4』はすごく感慨深い作品」

ーーオリジナル版では、『マッドメン』のクリスティーナ・ヘンドリックスがギャビー・ギャビーの声を担当しています。彼女の声はどの程度参考にしたのでしょう?

新木:過度に意識することはありませんでしたが、声のニュアンスや笑い声など、テンションの大小がオリジナル版と大きく異なってしまうと、作品自体が変わってしまうと思ったので、そこは大切に受け継ぐようにしました。全体的な参考にもさせていただきながら、私にしかできないギャビー・ギャビーも楽しんでいただくことを考えてアフレコに臨みました。

ーー英語で話している映像に日本語のセリフを当てる難しさもあったのでは?

新木:そうですね。それも難しかったんですけど、どちらかというと私は“間合い”の方が難しかったです。日本語だとセリフとセリフの間の間合いがこれぐらいだろうなと予測できるんですけど、英語だとセリフを言うタイミングとかその間合いが取りづらかったので、そこは苦労したポイントでした。

ーー新木さんが演じたギャビー・ギャビーは、フォーキーと並んで『トイ・ストーリー4』における重要な新キャラクターとなりますね。

新木:ギャビー・ギャビーにはすごく共感するところがありました。ギャビー・ギャビーは、自分のボイス・ボックスが壊れているというコンプレックスを抱えながら、ウッディのように子供に愛されたかったけれど愛されなかったという悲しい過去を持ったキャラクターです。子供に愛されたいという思いが強すぎて、その願いを叶えるために、怖い部分も出てきてしまいます。でもそれは、子どものそばにいたいという、おもちゃにとって一番の幸せを願っているがゆえの行動なんですよね。不器用だけど、すごくピュアなので愛おしいと思いますし、信念を曲げないというところも尊敬できます。こうでありたいという強い意志が、最終的に自分を突き動かす大事な材料になるというのは、ギャビー・ギャビーから教えてもらえたような気がします。

ーー新木さんが考える『トイ・ストーリー』の魅力とは?

新木:『トイ・ストーリー』が世代を超えて愛されている理由は、大人になってからより分かるようになった気がします。『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』の時は、おもちゃがこんな風に動いているんだとか、自分が見ていないところでおもちゃはこうやってお話ししてるのかもしれないというような、純粋に楽しい作品として観ていました。けど大人になると、こんなにも人間模様やおもちゃの心情、そして子供の成長によっておもちゃがどうなっていくかということがすごく深く描かれている映画だということを実感しました。大人になってから作品を観て、改めていろんなことが発見できたので、そういったことをみなさんにも感じていただきたいです。特に『トイ・ストーリー4』は、今までの物語を超え、おもちゃたち、特にウッディとバズの友情がものすごく濃く描かれていて、すごく感慨深い作品になっているので、何度観ても楽しめると思います。

ーー今回の吹き替えはご自身も満足のいく出来になったようですが、今後も声の仕事は続けていく予定ですか?

新木:もちろんこれがスタートだと思っているので、また機会があればぜひ声のお仕事にもチャレンジしていきたいです!

(取材・文・写真=宮川翔)

■公開情報
『トイ・ストーリー4』
全国公開中
監督:ジョシュ・クーリー
製作:ジョナス・リヴェラ、マーク・ニールセン
日本版声優:唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、竜星涼、新木優子、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)ほか
日本版主題歌:「君はともだち」ダイアモンド☆ユカイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

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