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『トイ・ストーリー4』ジョシュ・クーリー監督が語る、ピクサーに宿るジョン・ラセターの精神

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 ディズニー/ピクサー最新作『トイ・ストーリー4』が7月12日に公開された。世界初の長編フルCGアニメーションとなった1995年の『トイ・ストーリー』から、アカデミー賞では長編アニメーション賞を含む2部門を受賞した2010年の『トイ・ストーリー3』まで、世界中で大ヒットを記録している『トイ・ストーリー』シリーズ。9年ぶりの新作となる本作では、ウッディが見たことのない新しい世界にたどり着き、“驚くべき決断”を下す模様が描かれる。

 『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』のジョン・ラセター、『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチからバトンを受け継いで、本作『トイ・ストーリー4』の監督を務めたのは、今回が初の長編監督作となるジョシュ・クーリーだ。今回、来日を果たした彼に、『トイ・ストーリー4』の製作秘話や、ラセターやアンクリッチから受け継いだことについて話を聞いた。

「『トイ・ストーリー』なくしては今のピクサーはない」

ーー世界が待ちわびた『トイ・ストーリー』シリーズ9年ぶりの新作で長編監督デビューを飾ることになったわけですが、その率直な感想を教えてください。

ジョシュ・クーリー(以下、クーリー):最初に話をもらった時は、ものすごく光栄だと思いました。ウッディやバズといった人気キャラクターを託してくれるほど、ピクサーが私を信じてくれたということなので、とても嬉しく、ありがたかったです。『トイ・ストーリー』シリーズはピクサーにとって非常に大事な作品で、『トイ・ストーリー』の成功によって、他の作品が作られるようになったとも言えます。『トイ・ストーリー』なくしては今のピクサーはないと思うので、その新作の監督を務めるのはものすごくプレッシャーでもありました。たくさんの人たちが『トイ・ストーリー』のキャラクターたちを愛しているのと同じく、私自身も『トイ・ストーリー』のキャラクターたちを愛していたので、『トイ・ストーリー4』の監督を務めるというのは、ワクワクするのと同時に、恐怖でもありましたね。

ーーファンの間では「最高傑作」「素晴らしい完結編」と称されている『トイ・ストーリー3』の続編ということも、大きなプレッシャーになったのではないでしょうか?

クーリー:『トイ・ストーリー4』を作るという話を最初に聞いた時、私自身も「え!? どうして?」と思いました(笑)。3作目がフィナーレだと思っていましたし、私も『トイ・ストーリー3』の結末が大好きでした。あれ以上のものができるとは思っていなかったんです。ただ、これは私も知らなかったんですが、1作目の脚本家でもあり、これまでの全作品に関わっているアンドリュー・スタントンは、『トイ・ストーリー3』が終わる前から『トイ・ストーリー4』のアイデアを温めていたそうなんです。彼曰く、「『トイ・ストーリー3』で終わりだとは全く思っていなかった」と。「『トイ・ストーリー3』でウッディとアンディの物語は終わってしまったけれども、ウッディの話としてはまだ終わっていない」と聞いて、私も「確かにそうだ」と納得しました。新しい環境に行ったあとのウッディのことは何も知らないと気が付いた時に、「これは面白くなるかもしれない」と確信しました。『トイ・ストーリー3』でやったことを変えたり、やり直したりするわけではなく、“その先”に進んでいくということなんです。

ーー内容的にも確かに『トイ・ストーリー3』の“その先”をいく物語ですよね。ストーリーのアイデアはどこから生まれたのでしょう?

クーリー:最初にプロジェクトがスタートした時は、ボー・ピープがウッディの人生に戻ってくるというところだけしか決まっていなかったんです。エンディングについても、本当にいろいろなアイデアが出たのですが、どれも小さな冒険の一つに過ぎず、それで映画を終わらせるには不十分なものでした。プロジェクトが半分ぐらい進んだ時点でもまだエンディングが決まらず、そこで私はいくつかの選択肢を書いてみたのですが、その中の一つが今回採用したエンディングになりました。このアイデアをスタッフみんなに話したら、ただ話しているだけなのに涙を流す人や、声を詰まらせる人もいたんです。これだけの反応があるということは、このエンディングのアイデアには何かがあると確信し、そのまま使うことになりました。

ーーこれまでアンディやバズ、仲間たちのために行動していたウッディが、今回最後に選択する“決断”には心をうたれました。

クーリー:今回ウッディは初めて自分の心に耳を傾けます。でもこれがうまくいくのは、バズの存在があったからで、ウッディ1人だったらあのような結果にはならなかったかもしれません。バズがウッディの背中を押したことによって、初めて成立する結末でもあるんです。

      

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