『なつぞら』の3枚目役で花開く!? 岡田将生とコメディとの相性

『なつぞら』の3枚目役で花開く!? 岡田将生とコメディとの相性

 そんな中で抜擢された今回の咲太郎役はいわば3枚目なキャラクター。やんちゃで喧嘩っ早くて、その実、女性には弱いところなど典型的だが、これまで岡田にこういった役が回ってくることは少なかったように思う。高すぎる顔面偏差値ゆえか、クリーンで品行方正なインテリ青年、もしくは気の弱い弟タイプ、そんな役柄の印象が強い。しかし本作ではそのイメージを一新。大振りで表情豊かな演技で咲太郎というキャラクターに命を与えている。何より戦後のエンターテインメントが花開いた劇場界隈で生きる青年というバッググラウンドに、彼の持つバタ臭さがいい意味でハマっている。思えば彼とコメディとの親和性の萌芽は『リーガルハイ(シーズン2)』(フジテレビ系)の頃からあったもの。のちに『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)や『銀魂』などでもたびたび発揮されてきたが、『なつぞら』の咲太郎役はその決定打にもなり得るのではと期待している。

 本作への出演にあたり、岡田は、出演者発表会見の場で「今回の役はヒロインのなつをトラブルに巻き込んでしまうような役で、しかし、憎まれないように愛されるキャラクターをやりたいと思っております」とコメント。夢に向かって進むなつに負けじと、ドタバタ劇の中心として作品にメリハリを付ける立ち位置を担うのが咲太郎になるのかもしれない。

 いよいよ始まった東京編。なつを取り巻く環境も大いに変わり、ドラマも一気に加速していくことになる。100作目にふさわしい有終の美を飾ることができるのか、その行く末を見届けたい。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/

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