両親を訴えた少年の過酷な生活を描く 『存在のない子供たち』予告編&ポスター公開
7月に公開される映画『存在のない子供たち』より、予告編と日本版ポスタービジュアルが公開された。
第91回アカデミー賞、第76回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にレバノン代表としてノミネートされた本作は、わずか12歳で裁判を起こし、両親を訴えた少年ゼインの姿と、その背景にある中東の貧困、移民などの社会問題を描いた衝撃作。メガホンを取ったナディーン・ラバキー監督は女優としても活躍しており、現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員長にも就任した。
今回公開された日本版ポスタービジュアルでは、ラバキー監督が一目見てそのカリスマ性に惹かれ抜擢したという主人公ゼインの、大きく心奪われるような深い瞳でまっすぐ見つめる姿が切り取られている。
また、予告編では中東のスラムを舞台に、出生の記録がないゼインと兄妹たちの生活が描かれる。裁判を起こし自分の両親を訴えたゼインが、裁判長から「何の罪で?」と聞かれ、「僕を産んだ罪」と答えるシーンも確認できる。
■公開情報
『存在のない子供たち』
7月、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキー
出演:ゼイン・アル・ハッジ、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
配給:キノフィルムズ
2018/レバノン、フランス/カラー/アラビア語/125分/シネマスコープ/5.1ch/PG12/字幕翻訳:高部義之/原題:Capharnaum
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