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『後妻業』木村佳乃の話はすべて“嘘”だった? 真実が明かされない最終話に

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 資産家の老人に近づき、遺産相続を狙う結婚詐欺“後妻業”。そんな後妻業のエース・武内小夜子(木村佳乃)を主人公に描いたドラマ『後妻業』(カンテレ・フジテレビ系)の最終話が3月19日に放送された。

 前話で小夜子は詐欺師だった舟山(中条きよし)に暴力を振るわれてしまった。部屋に駆けつけた柏木(高橋克典)がすぐさま舟山に報復するも、それがきっかけで暴力団員である舟山の息子・喜宜(松尾諭)に“後妻業”をネタに脅迫される。一方、本多(伊原剛志)は、小夜子と柏木が資産家の老人たちを始末してきた確固たる証拠を手に入れていた。小夜子たちを追い詰めようと息巻く本多。しかし朋美(木村多江)は、落ち込んでいた自分を励ましてくれた小夜子の顔が浮かび、素直に喜べない。

 結論から言うと、木村佳乃演じる小夜子が話してきた内容が真実かどうかは分からぬまま終わりを迎えた。敵対していたはずの本多や朋美を味方につけ、暴力団・舟山組からお金を奪うことでWIN-WINの関係となった演出に驚いた視聴者も少なくないはずだ。しかし木村佳乃が見せる豊かな表情によって、その結末には清々しさが生まれていた。

 本作で木村は思いきりのいい演技を見せていた。満面の笑みを見せたかと思えば、強烈な変顔を見せ、次の瞬間にはその表情に暗い影を落とす。資産家の老人に対しては、少々大げさな演技をしてみせるのだが、それがかえって孤独な老人たちの心を埋めているのではないかと思わせる。木村はその豊富な表情を小夜子が出会うすべての人に見せつけた。朋美も例外ではない。小夜子からの告白をすべて信じていないとはいえ、小夜子の話を聞いて彼女の味方についたのは事実だ。木村がさっぱりとした演技を見せれば見せるほど、小夜子の話す内容も老人たちの死の真相も見えなくなっていく。その演出が面白い。小夜子は男をたぶらかす天才なだけでなく、関わった人すべての心を掴んでしまう「化け物」なのだ。

      

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