『アクアマン』4DXが全世界で200万人動員突破目前! ド派手ながらも絶妙な“水と揺れ”の演出
143分、あらゆる演出でエンターテインメントを提供
そして、本作は水ももちろんだがそれ以上に「揺れ」の演出が凄まじい。中途半端な椅子の座り方だと、リアルに吹っ飛ばされるから覚悟するべし。主にアクションや戦闘シーンでシート自体が揺れ、座席下や背中部分が激しく振動する。アクションシーンにおいて、視界的な激しさだけではなく、そこに本物の衝撃が加わることで、より現実味が帯びその世界に没入することができるのだ。
その中でも印象的だったのが、アクアマンとメラがトライデントを探しにトレンチが支配する海溝王国に潜入するシーン。ここではジェームズ・ワン監督らしい恐怖演出が施されていて、ホラー映画的な怖さが感じられる。そこに振動が加わることで、より緊迫感が引き立てられるのだ。トレンチの群れから逃れながら、一気に海溝を降りていくシーンは自分も落ちていっているような感覚だった。
そして、クライマックスのアトランティスと甲殻王国の戦争シーンだ。そこに地響きを起こしながら突如トライデントを持ったアクアマンが、怪物カラゼンと共に登場するわけだが、ここの衝撃具合が半端ない。カラゼンが敵をなぎ倒すときの激しい揺れに、席にしがみつつも、もはや爽快ささえ感じる。
本作は海中戦闘アクションムービーの側面が強いため、基本的にアクアマンは常に誰かと戦っている。つまり、どこかのテーマパークのアトラクションに乗っているかのような感覚が、143分ぶっ通しであるのだ。しかし、水の演出と一緒で揺れにも機微があるため、決して飽きることはない。
リピート必須? 吹き替えのクオリティにも大満足
『アクアマン』はストーリーはシンプルで、アクションが重点的に楽しめる映画。だからこそ、総合エンターテインメントアトラクションとして、何度も観ても楽しめるのがポイントだろう。私のように一度目は2Dで観た人も、またあのエキサイティングな世界を訪れたくて4DX上映に足を運ぶ人は少なくないはず。
現在都内の4DXシアターでは吹き替えのみの上映だが、字幕版と比較しても、吹き替えのクオリティは想像を超える良さなので、激推ししたい。アクアマンを演じる安元洋貴はじめ、田中理恵、中村悠一、沢城みゆきなどのベテラン声優が参加しているため、“声だけ浮く”ことが全くない。むしろ、激しい揺れで読めない字幕を目で必死に追うより、よっぽどノーストレスで作品を楽しめると思える。
4DXでの上映は期間限定となっている。ぜひ今すぐ映画館に駆け込んで『アクアマン』4DXで、その迫力を体感してほしい。
■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードハーフ。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆。
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■『アクアマン』4DX上映劇場
※劇場情報は、各劇場サイトを確認。
※劇場により、対応している効果が異なる。
※上映劇場は変更となる場合あり。
【ユナイテッド・シネマ】http://www.unitedcinemas.jp/4dx/index.html
【シネマサンシャイン】http://www.cinemasunshine.co.jp/4dx/
【USシネマ】http://cinemax.co.jp/4dx/
【109シネマズ】http://109cinemas.net/4dx/
【コロナシネマワールド】http://www.4dx.korona.co.jp/4dxbu/index.html
【イオンシネマ】http://www.aeoncinema.com/4dx/
【フォーラム那須塩原】https://www.forum-movie.net/nasushiobara/
【アースシネマズ姫路】http://earthcinemas.jp/theaters/4dx
■公開情報
『アクアマン』
全国公開中
監督:ジェームズ・ワン
出演:ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ニコール・キッドマンほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (c)DC Comics”
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/aquaman/