ブラッドリー・クーパーが明かす、監督挑戦への本音 「恐怖を抱いて躊躇してしまっていた」

ブラッドリー・クーパーが明かす、監督挑戦への本音 「恐怖を抱いて躊躇してしまっていた」

「クリント・イーストウッドは大きな影響を与えてくれた人」

ーー長い俳優生活ですが、いつから監督を志していたのですか?

クーパー:監督として物語を綴りたいと思ったのは、役者を始めたのと同時期だったと思う。なぜ今までやってこなかったかというと、自分が伝えたいことやビジョンを示すことへの責任や、脆さをさらけ出すことに恐怖を抱いて躊躇してしまっていたからなんだ。でも今の僕は、ジャクソンが劇中でも言うように、人生としてもキャリアの中でも、自分の言いたいことを伝える方法を見つけた。だからリスクを背負って飛び込んでみようと思ったんだ。

ーー初監督を務めて新たな発見はありましたか?

クーパー:多くの発見があったよ。20年間役者をやってきたけど、僕は自由のある環境が一番いい演技ができると思っているんだ。だから、他の役者たちにも同じような場所を用意してあげたいと思った。自由な環境だと全てをさらけ出すリスクがあるけれど、安心感や発言権が持てるからね。

ーー監督を経験して、自分の演技に変化は?

クーパー:役作りも努力を重ねたし、冷静に自分の演技の良し悪しを考えられることができた。僕にとってはとても楽な作業だったよ。編集している時も、「自分が出ているから写りが良くない」と思うことは一切なくて、ストーリーに対してキャラクターの造形が誠実であるかを大切にした。自分のパフォーマンスというよりは、他人を編集している感覚だったね。

ーークリント・イーストウッドから本作の監督を引き継ぎましたが、劇中どこかイーストウッドっぽさを感じさせるところもありました。

クーパー:役者としても監督としても、大きな影響を与えてくれた人だ。特に毎日の撮影現場を作っていく過程には、すごくインスピレーションを受けた。彼の現場はすごくリラックスしているんだ。衝動的なところもあって、アクションとカットの間がすごく曖昧。リハーサル中も撮影しているし、アクションの声掛けがないこともある。僕はこの2つを監督として取り入れたよ。あとは、軽妙さのようなものを現場に持ち込んだ。『アメリカン・スナイパー』はダークな瞬間がたくさんあるけれど、軽やかさを持ち込むことで、真剣になりすぎないというのは変だけど、リラックスしてより深いところまで降りていくことができるんだ。

ーーあなたの愛犬チャーリーも登場しましたが、それもリラックスとして?

クーパー:そうだね(笑)。チャーリーが、まるで2人の子どものような存在でいるのがすごくいいなと思っている。2人の愛情が大きすぎてほかの存在の面倒も見たいと思うほど、関係が発展したのは胸を打つものがあるよね。アリーが彼の家に色んなものを持ち込んで、自分のホームにしていく過程が気に入っているよ。

ーー本当に愛と温かみのある素晴らしいシーンでした。

クーパー:ありがとう。帰ったらチャーリーに伝えておくよ!

(取材・文=阿部桜子)

■公開情報
『アリー/ スター誕生』
12月21日(金)全国ロードショー
監督・製作:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/

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