白濱亜嵐×関口メンディーが語る、“俳優”としての成長 「自由にやっていいんだと教わった」
関口「自分と重なる部分のあるキャラクターだった」
ーーメンディーさんは今作が初めてのドラマの現場です。
関口:キャラクターが見えやすかったので、イメージしやすかったですね。泣くお芝居もあったんですが、難しかったというより、当然のことながら初体験だったので新鮮でした。基本は自分と重なる部分のあるキャラクターだったと思います。
ーー白濱さんも拓也との共通点を感じましたか?
白濱:あまり共通点はなかったかもしれないです。拓也は人生に絶望まではしていなくとも、特別な生きがいを持たずに毎日を淡々と過ごしている。それをイヤだとも思っていなくて、かといってそんな生き方が好きでもない。夢や目標を持たず、社会の波に流されて生きていってしまう拓也の性格については意識していましたね。
ーーヒロインを演じた須田アンナさんとのお芝居については、いかがですか?
関口:これまで仕事で接する機会があまりなかったんですが、現場でも常に明るくて周りに気を使わせない、素敵な人柄だと感じました。ナチュラルに演じているように感じた今回の役は、彼女にぴったりだったんじゃないのかなと思います。
白濱:確かにアンナちゃんはリアルというか、すごくナチュラルに演じていたのでやりやすかったです。役柄の天真爛漫なキャラクターもとてもよく出ていたので、パフォーマーとしての彼女とはまた違う一面が観られる作品なんじゃないかなと。
ーー西田尚美さんや田口トモロヲさんといった名優も出演しています。
白濱:実は西田さんとは2度目の共演で、1回目は映画『ひるなかの流星』の時に永野芽郁さんが演じた女性のお母さん役として同じシーンがありました。本当に経験豊富な方で一緒に演じていると自然とレスポンスしたくなるんです。西田さんとかけ合いすることによってすんなりセリフが出てきたり、自然な表情も生まれたように感じます。幅広いお芝居をされる田口さんとの共演も本当に勉強になりました。ひとつのセリフに対して100通りくらい返す能力を持っている方で、こんな風に自由に演じていいんだと。
関口:ベテランの方々のお芝居を見ていると、より自分の役も引き立ててもらえるというか。その方々の演技から感情をもらってセリフを言えたりもするので、そうやってドラマにリアルさを加えていくんだなと改めて勉強になりました。