土屋太鳳はなぜ“頑張り屋”の演技がハマる? 『チア☆ダン』わかば役に宿る“まっすぐな輝き”
金曜ドラマ『チア☆ダン』(TBS系)に、主人公・藤谷わかば役で出演中の土屋太鳳。正義感が強くて頑張り屋のわかばは、女優として情熱的に進化を続ける土屋の魅力を、最大限に引き出すハマリ役といえるだろう。
2005年に「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で審査員特別賞を受賞して芸能界入りした土屋は、映画『るろうに剣心』『人狼ゲーム ビーストサイド』(ともに2014年)などに出演し、2015年に放送されたNHK連続テレビ小説『まれ』を機に大ブレイク。そして、その後も土屋の快進撃は止まらない。
2017年には『PとJK』(ヒロイン)、『兄に愛されすぎて困ってます』『トリガール!』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(すべて主演)が公開。今年も勢いは衰えず、『となりの怪物くん』では、真面目でぶっきらぼうな女子高生の心の移り変わりを繊細な表情で魅せ、また公開中の『累-かさね-』では、劣等感や嫉妬心をむき出しにした狂気の怪演で、観る者を驚かせている。
大学が日本女子体育大学ということもあり、“運動神経抜群でストイック”という印象が強い土屋。2016年『オールスター感謝祭2016秋』の「赤坂5丁目ミニマラソン」では、すべてを出し切る “全力疾走”を見せ、スタジオとお茶の間に感動の涙をもたらした。以降、出演するCMでも西武鉄道の「ちちんぶいぶい秩父」「ダイハツBOON」などでキレのあるダンスを披露するなど、身体能力の高い若手女優として圧倒的な地位を築いてきたことは、もはや周知の事実だろう。
そんな土屋のダンス能力を全面に押し出すこととなったのが、現在放送中の『チア☆ダン』。土屋演じる藤谷わかばは、強豪チアダンス部「JETS」に憧れを抱き、福井中央高校の受験に挑むも失敗。いつしかチアダンスへの情熱も失っていたある日、東京からきた転校生・汐里(石井杏奈)に誘われ、チアダンス部「Rockets」を結成したところから物語が走り出す。