もうすぐ俳優10年目の吉沢亮、爽やかイケメン役への葛藤を告白 「“大人の爽やかさ”が難しい」
ーー吉沢さんと祐一に共通点は?
吉沢:あんまりないなあ。でも僕も意外と周りを見れていない時があって、みんながなんとなく言葉を濁しながら話している会話を、僕だけ理解できないこともあるんですよね。周囲が出す気配に気付かないという部分は似ているかもなと言う気がします。でも、“何があっても受け入れる“祐一に対して、僕はすぐに苛立つタイプなので彼のような対応は無理です(笑)。
ーー15歳から俳優として活動されていますが、本作で描かれるような“仕事“も吉沢さんにとって新鮮ですよね。
吉沢:それこそパソコンのキーボードを打つシーンには苦労していて、僕は人差し指で文字を打つくらいパソコンを触るのが苦手なんです。会話をしながらパソコンを打つことだったり、どんな風にしたらキーボードを打っているように見えるのかだったり、必死になって考えています。
ーードラマは映画と違って、結末が分からぬまま撮影が進むと思います。演技のアプローチを変えることは?
吉沢:結構試行錯誤しながら演技に挑むので、ちょっとずつテイストは変わっている気もします。祐一は27歳の設定なので、爽やかを出しすぎると年齢感が薄れていってしまうんです。“大人の爽やかさ”が難しくて、それでも“超爽やかイケメン王子”みたいなことを言われているので、“超さわやか”じゃいなきゃいけないのか……と板挟み状態です。
ーー今年は夏だけでも、本作をはじめ映画『BLEACH』『銀魂2 掟は破るためにこそある』、主演ドラマ『GIVER 復讐の贈与者』(テレビ東京系)に出演していて、挑戦の年になったのではないでしょうか。
吉沢:今年に入ってきてから、今まで全然なかったCMのオファーをいただきました。出演させていただいた映画もたくさん公開されますし、去年と比べてお仕事の幅が広がった印象で、本当に嬉しいです。
ーーもうすぐ俳優生活10年目となりますが、この先の目標はありますか?
吉沢:もう少し大人にならなきゃなと思いますね。世間のことを何も知らないので、人として成長したいです。色々勉強しなきゃなとうっすら思いつつ、結局しないような気もしています(笑)。役者としては、あまり固まったイメージを付けず、とにかく色んな役を熟せるようになることを目指しています。
(取材・文・写真=阿部桜子/スタイリング=九(Yolken)/メイク=MASANORI KOBAYASHI(SHIMA))
■放送情報
『サバイバル・ウェディング』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:波瑠、吉沢亮、高橋メアリージュン、ブルゾンちえみ、前野朋哉、風間俊介、山根和馬、小越勇輝、奈緒、石田ニコル、ついひじ杏奈、須藤理彩、野間口徹、生瀬勝久、財前直見、荒川良々、伊勢谷友介
脚本:衛藤凛
原作:『サバイバル・ウェディング』大橋弘祐著(文響社)
音楽:木村秀彬
演出:佐藤東弥、小室直子、水野格
プロデューサー:鈴間広枝、大倉寛子
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/survival-wedding/
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