「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『マイナス21℃』
正直、主人公の自業自得とも言える災難ではあるが、そんな彼に同情せずにはいられないほど、冬の猛威が彼に襲いかかっていく。楽しく滑っていたはずが、気がついたら周りに何もなく、あたり一面雪景色。スクリーンいっぱいに拡がる雪山の中にぽつんと佇むジョシュ・ハートネット演じるエリックの孤独感たるやいなや。ロングショットで孤独なエリックを捉えたと思ったら一転、今度は凍った湖の中に彼は叩き落とされる。とにかく観ていて寒く、切ない。
自暴自棄になり、幻覚をみながらも、エリックは生死の間で自分の人生を見つめ直していく。その過程は誰にとっても自分の人生を振り返るきっかけになるだろう。エリックはどうやって極寒の8日間を生き抜いたのか、彼の“生まれ直し”の過程をマイナス21℃の涼しさ(?)を感じながら映画館で体験してほしい。きっと夜もぐっすり眠れます。
■公開情報
『マイナス21℃』
7月21日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
監督:スコット・ウォー
出演:ジョシュ・ハートネット、ミラ・ソルヴィノ
配給:松竹メディア事業部
2017年/アメリカ/カラー/5.1ch/約98分/原題:6 Below
(c)2016 Six Below LLC.All Rights Reserved.
公式サイト:minus21c.com