「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『マイナス21℃』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『マイナス21℃』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、自宅の寝室にクーラーがなく、毎晩苦悶している石井が『マイナス21℃』をプッシュします。

『マイナス21℃』

 連日35℃以上を記録するような超猛暑の今夏。外を歩けば汗だく、夜は暑さで十分な睡眠が取れず、日々消耗している方が多いのではないだろうか。そんな暑さに苦しむときこそ涼しい映画館へ。さらにこんな猛暑にこそ観たいのが、終始銀世界の雪山を舞台にしたこの『マイナス21℃』だ。

 映画のシーンにあわせて水がかかったり、匂いがしたり、映画の中の情報を直接体感できる4DX上映は、新しい映画鑑賞の形として楽しんでいる方が多いだろう。だが、ときに“脳内錯覚”してしまうほど、視覚情報だけで4DX上映の体験以上にスクリーンの中に埋没してしまう作品がある。

 例えば、黒澤明監督の『酔いどれ天使』。照りつけるような太陽の日差し、登場人物が汗を拭うために持っているタオル、真っ黒な影、その一つひとつの描写がうだるような暑さを漂わせ、観ているうちに汗をかいてしまった(実際は真冬に真夏のシーンを撮影したというのだからまたすごい)。最近では、河瀬直美監督作『Vision』も、いつの間にか森の中に誘われ、あるはずのない木の匂いを感じてしまうような感覚があったが、それらの作品群と同じように、本作『マイナス21℃』も“体感型”作品となっている。

 アイスホッケーでスター選手になりえたにも関わらず、チームの和を乱し、薬物に逃げ、リハビリ期間中に大好きな雪山にスノーボードへと出かけたエリック。そして、スノーボードの最中に遭難した彼が、8日間極寒の中で飲まず食わずで生き抜くというのが本作のあらすじだ。

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