『グッド・ドクター』山崎賢人の“新しい表情”に反響 木曜劇場2年ぶりの視聴率2桁発進に
原作となる韓国で放送された『グッド・ドクター』に比べ、第1話では親子の温かいエピソードが綿密に描かれていたのが印象的だった。湊は、レジデントとして東郷記念病院の小児外科に飛び込むも、すぐさま小児外科主任の高山誠司(藤木直人)や、小児外科長の間宮啓介(戸次重幸)、同僚のスタッフたちからも強い風当たりを受ける。しかし、小児外科に入院していたまさきの急変に湊が気づき、湊に偏見を持っていたまさきの母親が謝罪をする。湊が「大丈夫です。僕は人と違います。慣れています」と答え、母親に対しても「かわいそうであることは病気であること、まさきくんはかわいそうな子ではありません。まさきくんはとっても強い子です」と伝えた。病室でまさきから誕生日を祝われた母親が、息子が退院したかった本当の理由を知り、涙を流した。
湊が子供たちの心に寄り添い、情感豊かに描かれていた第1話。原作では、序盤から小児外科内や病院の上層部との人間関係などがより細かく描かれるが、リメイクされた本作では、今後もより患者のエピソードが細かく描かれていくのだろう。
本作で舞台になっている小児外科は、現在、日本にたった0.3%しか存在していない。2008年7月の木曜劇場枠で放送され、その後、10年に渡って愛されることとなった『コード・ブルー』シリーズは、“ドクターヘリ”に乗り込むフライトドクターを目指す若者たちの姿を初めて取り上げ、真摯に命と向き合う姿が大きな反響を呼んだ。「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」(ドクターヘリ特別措置法)が公布された2007年の翌年に放送がスタートした同作が、実際にドクターヘリの普及促進に大きな効果を発揮したとの報告が寄せられている(参考:コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~ - とれたてフジテレビ)。『グッド・ドクター』も、同じように今後の医療界に影響を与えていく作品となっていくことを期待したい。
(文=大和田茉椰)
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
■放送情報
『グッド・ドクター』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00放送 ※初回15分拡大
出演:山崎賢人、上野樹里、藤木直人、戸次重幸、中村ゆり、浜野謙太、板尾創路、柄本明 他
原作:『グッド・ドクター』(c)KBS(脚本:パク・ジェボム)
脚本:徳永友一、大北はるか
プロデュース: 藤野良太、金城綾香
協力プロデュース:西坂瑞城
演出: 金井紘、相沢秀幸
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/gooddoctor/