菜々緒のドSっぷりに震えが止まらない 『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』に視聴者驚愕

『Missデビル』悪魔のような菜々緒に驚愕

 菜々緒が型破りな人事コンサルタントを演じることで話題になっていた『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)。働き方改革が社会問題になっている昨今ともリンクした風刺の効いた内容が印象的だったが、それ以上に菜々緒演じる椿眞子のキャラクターが強烈だった。

 舞台は日本屈指の損害保険会社である共亜火災。経営不振が囁かれる会社を立て直すために招かれた人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)と、それに振り回される新入社員・斉藤博史(佐藤勝利)らが描かれている。

 新人研修を指揮することになった椿は軍隊さながらの過酷な研修を行う。新入社員の前に立つや否や、指し棒を振りかざし退職願を書かせた椿。逃げ道を提示した上で走り込み、チーム内でメンバーの欠点を言い合う、雨の中の穴掘りといった無意味とも思える課題を与え、新入社員を退職へと追いやっていった。

 実際にこういった過酷な研修を行う企業は実在し、度々ニュースにも取り上げられている。“簡単に諦めない心を鍛えるため”、“真剣に仕事に取り組む心構えを養う”といった大義名分のもと、逃げ道のない新入社員を囲い込むのだ。

 しかし、椿は退職届という逃げ道をあえて与えた。これは“自己判断、自己責任”という社会での考え方を植え付けるものとも考えられるが、実際は会社経営上最適な新入社員の人数が、採用された50人ではなく10人だったため、足切りをしたかったというものだった。

 この非人道的なやり方に疑問を覚えたのが、人事部長の伊東千紘(木村佳乃)と会長の喜多村完治(西田敏行)。伊東は、会長の作った家族のような暖かさがある会社こそが共亜火災本来の姿だと、社員を切り捨てる椿のやり方に異を唱えた。喜多村もまた椿を呼び出し、「Missデビルと呼ばれていたのは本当ですか?」と椿の核心に迫った。

 そして、父が事故に遭い車椅子生活を余儀なくされたものの、保険があったから家族の生活が保たれたという過去を持つ博史は、自分と同じような家族を救いたいと保険会社に入社した。過酷な新人研修に戸惑いながらも、ひたすら我慢し、なんとかしのごうとする新入社員の中で博史は唯一、椿に立ち向かっていった。

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